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こんな私(俺)の物語
閑話 双紫異変U
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「ご飯を恵んでくれて」

ああ、美鈴(めいりん)が説明してくれている。有難い。

「そうですか。では、お客様ということですね。では、お茶でもどうですか?」

「え?いいんですか?いいのならいただきます」

咲夜の紅茶って美味いらしいじゃん?

「では、こちらにどうぞ」

そういうことで、俺は館の一室に来た。

「どうぞ」

「ありがとうございます」

一口飲む。
ッッ!!!!

すげぇ。うん。すげぇ。これ以外ない。

「ところで、一つあなたにお願いがあるのですが」

ん〜?お願い?今ちょっと眠いんだ・・・けど・・・。

「妹様の遊び相手になってくれませんか?」

その依頼に返事をすることができない。何故なら、既に意識がなかったのだから。


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目が覚めた。そして周りを確認すると、真っ暗だった。

「なんなんだか・・・」

多分、嵌められたんだろう。十中八九、ここは悪魔の妹、フランドール・スカーレットの部屋だ。そうじゃなかったらどれだけいいか。実際、部屋の奥の方に気配を感じる。多分美鈴(めいりん)はお客様は帰ったとかいっているんだろう。

「あなた、誰?」

・・・・・・あはははは。寝ていてくれれば勝機はあったのに。

「俺?俺はエンって言う。人間・・・・・・だと思う」

「そうなの?」

「で、君の名前は?聞いたところ、女の子みたいだけど」

「私?私はフランドール・スカーレット」

あははは。やべぇ。死亡フラグ満載だぜ。今の俺に『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』を防ぐ手だてはないぞ?

「そっか。じゃあさ、フランドールさん。ここってどこ?」

「私の部屋だよ?」

「そうか。じゃあさ、この部屋の出口ってどこ?」

「なんでそんなこと教えなきゃいけないの?」

「なんでって、いつの間にかここに放り込まれたから、出ていこうと思って・・・」

「咲夜が遊び相手だって言ってたよ?」

・・・既に退路は断たれていた。

「ああ、そうか。で、何で遊ぶつもりなんだ?」

「えっとね!弾幕ごっこ!」

無邪気な死刑宣告だった。

「生憎と、俺はその遊びは得意じゃないんだけどね!」

雪器を右手に、緋想の剣を左手に。よかった。没収されてなかった。まあ、スキマにいれてたから没収も糞もないのだが。

「アハハハ!アソボウヨ!」

「気ぃ触れてんじゃん!」

幻想郷最初の弾幕ごっこの相手は、悪魔の妹でした。


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