閑話 双紫異変U
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ひそう)の剣」』。相手の気質を封じ込め、天気の影響を受けなくさせるスペル。まあ、ゲームの話だがな。
そこから、相手の『能力』を封じ込める技が創れないかと考えたわけだ。専売特許を封じる。単純にして最高の一手だ。俺も封じられたら手も足もでない、なんてことにならないようにしないとな。
「人里を探して三千里?バカな。そんなに遠いなんて嫌だぜ?」
男の俺は速く飛ぶことができない。クッソー。スキマが恋しい。
そして今更ながら、俺は異常だと気が付いた。この霧は人間に有害なのに、俺はいたって平気だ。いや、今は天人なのだが、妖に会うまでは人間だったんだ。それまで下手すれば死にかけてもおかしくない妖霧の中にいて平気とは・・・・・・あれ?ちょっと待って。咲夜さん。さっさと屋敷出ろって今考えたら処刑宣告じゃないのさ!しれっと殺されかけた。恐ろしい人。
「雪器で使えそうなスペルは妖夢のスペルぐらいかな?あとは月牙天衝とか他作品のかな」
ジャンプ繋がりなら、幽々子も使えそう。『千本桜景厳』とか。
ただでさえ多い物量がさらに斬撃を伴う・・・・・・俺、生きていられるかな?
「うぅ〜。今更ながら寒い。やっぱり咲夜さんのあれは処刑宣告だ!」
常人なら死ぬわ!俺は相変わらずちっさいスキマから白い羽織を取り出す!背中に太極図八卦が描いてある。ゆかりんの服の羽織版。男の俺が着るためにコツコツ作っていた。内側はジャージのままだが。
「うん。やっぱり自分で作ったものはいいねえ」
そして、人里目指し歩みを続ける。
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再度歩き始めて数分後。俺は完全に迷っていた。
「しくじったなぁ〜。最初から上空から位置を確かめりゃよかったんだ。飛ばなくとも、結界を足場にして空中を走ればいいんだから」
そう考え付いた俺は脚力を強化して一気に五メートルぐらいジャンプして、最高到達点に達した瞬間に自身のすぐ下に薄い板のような結界を作り出す。うん。強度に問題はない。
「しっかし、俺は一人になると独り言が多くなる性格なのかねぇ」
そんなことを思いながら、俺は周りを見渡す。見渡そうとした。しかし、
『イイニオイ』
ギョロギョロ
「チッ!またかよ!」
先程より大きい妖が現れた。念のため、緋想の剣を腰に装備する。基本は雪器とコカビエル相手に使った、この幻想郷でかった短刀。名は伴器。ノラガミ繋がりだよ。この二本を使う。
相手の姿は、蜘蛛と同じ八本の手足。ただし、全て人の腕の形をしている。胴体は丸
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