第4章
クエスト達成?
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(おん…?)
まぶたに朝の光を感じ、グレイはベッドから起き上がって目を開いた。
どうやら、ここは病院らしい。
ウェ「ふぁっ…ふああああっ…」
(あの声はウェンディだな…近くで寝てるのか。)
二人とも無事だったことにグレイは、ほっと胸をなでおろした。
ウェ「んぁ…あふぁぁあ……」
姿は見えないが、声から察するにウェンディも今目覚めたのだろう。
ウェ「ふぇ……。ん…朝ですか…?」
グレイ「(おう、おはよう…ウェンディ)」
ウェ「おはよございます…グレイさん。どこにいるんですか?」
グレイ(おん…?)
ウェ「あれっ…?」
朝の挨拶をした後、グレイとウェンディは固まってしまった
そして左右を向いて、お互いの姿を確認しようとした。
グレイ「(おい、ウェンディどこだ?)」
ウェ「私は、ここにいますよ?」
グレイ「(ここって…)」
グレイは左右を向いてあたりを確認してみる。しかし、周りには誰もいない。
グレイ「(おおおおおお!?身体が勝手に動く!?)」
何もしていないのにグレイの身体が動き、鏡の前へと移動する。
そこに映し出されたのは、パジャマ姿のウェンディ。
ウェ「あれ…これ…私ですよね…?」
しかし鏡に映っているのは、ウェンディの身体だけだった。
グレイの姿はどこにも映っていない。
グレイ「(こいつは一体……どうなってやがる!?)」
そこまで言ったとき、突然ウェンディが大きな声を上げた。
ウェ「え? きゃあああっ!?」
グレイ「(どうした、ウェンディ?)
驚いたグレイがウェンディに声をかける。
ウェ「すみません…あれ、どうしてグレイさんの声が私の頭の中に…」
グレイ「(そう言われれば……さっきから喋ってるのはウェンディだけ…
ま、まさかコイツは…)」
ウェ「グ、グレイさん…何か気付いたんでしょうか?」
頭の中でグレイは考える。
グレイ「(ウェンディの身体と俺の精神が融合してるのか!?な、何が原因で…)」
そう考えたとき、原因がすぐに分かった。
グレイ「(あ、あれか! チクショウ…あの小瓶の呪い!)
ウェ「うにゅ…? 小瓶の呪いですか?」
グレイ「(し、しまった…口が滑った…)」
ウェ「グレイさん…ちゃんと説明してください…」
グレイ「(わ、分かった!とりあえずちゃんと説明するぜ…)」
そういうわけで、グレイの持っていた……例の小瓶の説明が行われたのだった。
ウェ「グ、グレイさん…わ、私に内緒でそんな事を…」
瓶に関する説明を受けたウェンディは、ベッドに腰を下ろしてため息をついた。
グレイ「(し、信じてくれるのか、ウェンディ!?)」
ウェ「だって…頭の中で声が聞こえてますし…」
少し視線を落とした後、ウェンディは目を潤ませ始めた。
グレイ「(わ、悪かった…ナイショで色々とし
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