第1章
ウェンディの愛液を集めろ!
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ここはフェアリーテイルのリクエストボード前。
その前で一人の男が、クエストをさがしていた。
???「まったく!いいクエストが全然無いじゃねぇか…どうなってんだよ!」
この男グレイ・フルバスター。
フェアリーテイルの魔導師で氷の造形魔法を使う、ギルド内でもかなりの実力者である。
ただし、小さいころからの癖で、すぐに服を脱ぎたがるという、ギルド内でもかなりの
問題児でもある。
グレイ「猫さがしてください・報酬10000J、働かないでお金がほしい・報酬5007J、
ハァ…ロクでも無い奴しかねぇな。」
どうやらクエストを探しているが、なかなか気に入ったものが無いらしい。
しかしそんなグレイの目にとある紙が飛び込んできた。
グレイ「ん…なんだこれ白紙か?」
それは何も書かれていない用紙であった。
グレイ「チッ、誰だよこんなイタズラするのは…」
そういってグレイがその紙をリクエストボードからはがしたその瞬間――
キィィィィィン!
突然、魔方陣が出現しグレイを囲む。
グレイ「な、何が起こってんだ!」
しかしその魔方陣はすぐに、霧散してしまった。
グレイ「いったい何だって言うんだよ…ん?何だこれは!?」
いつのまにかグレイが手にしている白紙に、文字が浮かび上がっていた。
グレイ「なんだ?依頼書か?…な、何だと!報酬800万Jだと!」
グレイが驚くのも無理はない。
通常のリクエストボードの前でこの価格は破格であった。
しかしクエストの内容を見たグレイはさらに驚くことになる。
『クエスト、女性の滅竜魔導師の愛液採取・報酬、800万J・備考、このクエストを
2週間以内に成功させない場合、クエストを受注したものに呪いが降りかかる。
またこのクエストを受注したことが他人にばれた場合も呪いが降りかかる。』
依頼主の名前がどこにも無い依頼で、しかもそのクエストの内容はおかしなものだった。
女性の滅竜魔導師と聞いたグレイは、知り合いの少女の顔が頭を過ぎった。
グレイ「オイオイ、呪いって…何の冗談だよ(笑)こんなバカみたいなイタズラしやがって。」
そういうとグレイは依頼書を丸めて捨てようとした。
その瞬間依頼書が突然青い炎を上げて燃え上がった。
グレイ「うおっ!何だコレ!」
しかしその炎はすぐに消える。
グレイは驚くが、手は熱くない。
しかも周りのギルドメンバーには、その炎はまったく見えていないようである。
そしてグレイの手の中には、依頼書の代わりに小さなビンが握られていた。
何の装飾もされていない、350mlほどの容量の透明なビンで、中身は空である。
しかしそのビンの表面は青い光を発して、怪しく鳴動していた。
グレイ「チッ!ゴミなんか持たせやがって…オラァ!」
そう言ってグレイは、手にしたビンを床に叩きつけ
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