暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0552話
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と近付いてきている、1つの違和感。それは間違い無く確実に距離を縮めてきており……

「ここに近付いてくる未確認機を確認! 恐らく敵機だと思われる。各機気を付けろ!」

 俺が忠告の言葉をオープンチャンネルで叫ぶと同時に、その機体は戦場へと姿を現す。
 どこか中国の武人風の外見を持ち、薙刀のような武器を持っている。その大きさは特機クラスであり、全長15m程度のニーズヘッグと比べると優に3倍はあるだろう。
 鋳人。OG外伝ではそのバックボーンの殆どが見えてこない、全くのアンノウン。分かっているのは、あの薙刀のような武器の方が本体であり、機体自体は操り人形でしかないという事か。

「あの機体は、確か以前テスラ研で現れた……」

 ブリットの声がオープンチャンネルで響く。
 だがそんな声を発しつつも、龍虎王はどこからともなく取り出した呪符のような物を媒介に、雷の雨を降らせまくっていた。クスハがメインで操る龍虎王なだけに、ブリットにも多少の余裕があったのだろう。
 そんな風に広範囲攻撃を行いつつも、それでも尚イェッツトレジセイアはグリードやクノッヘンを生み出し続ける。戦力的に見れば全く問題は無いんだが、かと言ってここで横槍を入れられるのもつまらない、か。

「全機に次ぐ。新しく出て来た敵の援軍らしい存在は俺に任せて、他の機体はレジセイアに集中しろ」
「なっ! お前1人に任せろってのかよ!?」

 ガン・レイピアで敵を狙いつつ、ムウの声がこちらへと聞こえて来る。

「安心しろ。俺はアクセル。アクセル・アルマー。シャドウミラーの武力の象徴だぞ? その俺があんな奴に……何でお前もこっちに来る?」

 鋳人の方へとニーズヘッグを向かわせていると、俺の隣にまるで寄り添うようにしてR-3パワードが並ぶ。

「言ったでしょう? 私は貴方の監視も兼ねてるのよ。それなのに、貴方だけを行かせる訳にはいかないのよ」
「物好きな奴だな、アヤ・コバヤシ」
「……アヤ、でいいわよ。貴方の中にはもう1人の私がいるんでしょう?」
「ああ、なら俺の事もアクセルでいい。……行くぞ、アヤ!」
「ええ」

 アヤが頷くと、R-3パワードのT-LINKフライトシステムと、ニーズヘッグのツイン・ドライブが共に念動力の共振を引き起こしながら鋳人との距離を急速に縮めていく。

「また犠牲者が1人、ね」
『……アクセルさん』

 何やらレモンの苦笑と共に呟かれた声と、オウカ、フィオナの声が聞こえたような気がするが、特に何かを言ってくる訳でもないのを見ると、大した内容でもなかったのだろう。
 そして自分に近付いてくる俺達に気が付いたのか、鋳人は薙刀の先端をこちらへと向け……

「避けろ、アヤ!」

 叫びながら、ニーズヘッグを傾かせる。それと
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