スーパーロボット大戦OG外伝
0552話
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ぐっ……」
レモンの言葉に思わず言葉を詰まらせるフィオナ。この辺はやはり貫禄というものなのだろう。そもそもフィオナは、戦闘経験自体が殆ど無いのだから甘いのはしょうがないんだが。何しろ、元々の世界でテスラ研に向かう途中に2回程実戦を行って、すぐにデュミナスにこちらに転移させられたのだ。そしてこちらの世界に転移を完了したのが昨日の事。インスペクター事件の最終盤付近とは言っても、それ以降実戦を潜り抜けて来たラウルと比べるとどうしてもワンランク落ちるのはしょうがない。
「フィオナ、お前はまだ戦闘にあまり慣れてないんだから無理はするな」
ライトニングフレームの両肩から先程のエターナル同様に時流エネルギーを放射して有象無象の如く湧いて出て来るイェッツト達を消滅させていくラウル。
「ラウル、でも!」
そんなラウルに向かって何かを言い募ろうとするフィオナだったが、ヒュドラのビーム砲18門を使いながら再びこちらへと触手を伸ばしてきたイェッツトレジセイアの触手を纏めて消滅させながら声を掛ける。
「ラウルは妹のお前が心配なんだから、たまには兄貴の言う事も聞いてやれ」
「アクセルさん……うん、分かった」
「全く、フィオナったらアクセルの言葉はきちんと聞くんだから」
「むーっ!」
レモンの言葉に頬を膨らませるフィオナ。
「おい、戦闘中にほのぼのとやってないで、真面目に戦え!」
スレイの乗っているエルアインスが、ツイン・ビームカノンを放ちながらも注意しながら俺達の近くへと降り立つ。
「む。もしかして貴方もアクセルさんを……」
「は? い、いきなり何を言ってる。私は別にアクセルの事なんか……」
何やら言い合いを始めつつも、それでもイェッツトの群れへと攻撃を止めないのはさすがと言ってもいいだろう。
「いや、本当にお前の立ち位置は美味しすぎるな。ちょっと俺と変わらないか?」
胸からファイナルビームを放ちつつ、イルムがどこかからかうように言ってくる。
俺だけでもイェッツトレジセイアそのものとそれなりにやり合えていたというのに、今ここにはヒリュウ改やハガネ、そして俺以外のシャドウミラーの部隊もいるのだ。再生能力と無限に近い感じで湧きだしてくる数に若干苦戦はしているものの、殆ど圧倒的と言ってもいいような戦力差になっている。イルムの軽口に関してもそれ故なのだろう。
……後は、一応俺達の監視目的って感じか。
「お前にも恋人はいた筈だが? ファントムッ!」
ヒュドラから放たれた16機のファントムがビームを放ちながら雨霰と降り注ぐ攻撃から抜け出そうとしているイェッツトグリードの植物の部分を焼き払う。
「……まぁな。にしても、その機体は反則だな。何だその圧倒的な殲滅力は」
「何し
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