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ヘタリア大帝国
TURN133 隠された航路その九
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「あそこも黒パンとジャガイモとザワークラフトとソーセージだからな」
「あとアイスバインとビールにね」
「他これといってないからな」
 それがドクツ軍だ。
「最初見てこんなのだけで大丈夫かって思ったぜ」
「俺もだよ」
 これは栄養からの言葉ではない、味覚やそれを楽しむという面においての話だ。
「あんなのじゃね」
「普通無理だろ」
「けれど日本陸軍ってそれ以上だから」
「何処の修道院なんだよ」
「一応食べ放題なんだがね」
 南雲は少し苦笑いでこのことを話した。
「あそこは」
「いや、飯と味噌汁だけだろ実質」
 おかずは漬物と魚が少々だ。
「有り得ないからな」
「牛乳もです」
 福原は飲み物も出した。
「お茶と」
「牛乳は飲むと身体がでかくなるからだよな」
「そうです」
「まあ日本人の体格もよくなったがな」
 昔はかなり小さかった、しかし牛乳等動物性タンパク質を多く採る様になりそれで体格が向上したのである。
「しかし、そっちの陸軍さんは凄いな」
「質素さがですね」
「ああ、本当に凄いよ」
 福原に感嘆と驚愕、何よりも呆れの言葉で応えたのだった。
「それでも山下さんは強いな」
「美人で背も高いし胸も大きいよね」
 イタリアは山下の外見を言う。
「髪の毛もしっとりつやつやで脚も綺麗でね」
「あれは牛乳のお陰かね」
「そう思うと牛乳って凄いよね」
「そうだよな」
 こう二人で話すイタリアとフランスだった。
「俺達はずっと飲んでるから気付かなかったのかね」
「そうかも知れないね」
「あの人は日々鍛えてもいるからな」
 田中はこのことも話した。
「武芸十八般の達人だぜ」
「しかもあの人文も凄いよね」
「ああ、書道に茶道、華道に絵画にってな」
 とにかく全般に秀でているのが山下だ、そうした意味でもまさに文武両道の真の武人なのが彼女である。
「つまりは」
「内面も磨いてるからなんだね」
 イタリアもここまで聞いて納得した。
「あんなに綺麗なんだ」
「けれどな、あれだよな」
 フランスは今度はこんなことを言った。
「若し胸とかお尻に触ったらな」
「死にますよ」
 福原はあっさりとそうした場合の未来を話した。
「その場で」
「あの刀でばっさり、だよな」
「日本でも屈指の剣の達人です」
 それこそ鎌ィ足も気も飛ばせる位だ、そうした超人的な能力まで備えている域に達しているの。
「一瞬です」
「国家だから大丈夫だよ」
「大怪我は免れませんよ」
 若し山下にセクハラをしたなら、というのだ。
「死ななくても」
「怖いな、おい」
「じゃあデートに誘ったら?」
 イタリアは彼のやり方から問うた。
「それだったら別に斬られないよね」
「絶対に断られますよ」
 イタリ
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