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切り開く為の力
抽選会?
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上なんですのよ?せめて一方的な戦いにならないように配慮した方が良いかと思いましてね?」

カッチーン

俺と一夏は同時に同じことを思った。
「そんなハンデは入らねぇ!!」
「負けた時の理由作りかよ!!良いぜ、テメェのISごと」

「「お前(テメェ)をぶっ潰してやる!!」」

俺と一夏は息をぴったり合わせて言った。
「な、何ですってえぇぇ!!もう謝っても許しませんわ、私とブルー・ティアーズの奏でるワルツで踊らせてあげますわ!!」


こうして、抽選会は終わった。






ーーーーーー
その日の夜
pipipipipi

いつものように一人部屋(最上級のホテル見たいになってるけどな)の奥の方で、椅子に座りながら読書をしていたら机の上に置いてあるPCから連絡が入った。
「誰だよ………送信者は……12th………と言うことは、やっと来たか」
PCの受信ボックスからメールを見ると、頼んでおいた、セシリアのISに関する情報と彼女の生い立ちだった。
「……………………なるほどねぇ……男の不甲斐ない部分をずっと見てたからあの性格なのか………」

コンコンッ

部屋のドアを叩かれ、俺はハイハイっと返事をしながらドアを開けた。
「おいおい、どうしたよ、もう消灯の時刻だろ?」
「…………」
目の前にいたのは織斑一夏だった。
「どうしたんだよ?一体こんな時間に。」
「いや、その……明日の事なんだけどよ」
「まぁ、立ち話もなんだ?とにかく入れよ」
「すまない……」
俺は、一夏を自室にいれコーヒーを持っていった。
「ほら、コレ飲んで落ち着け」
「すまん……」
一夏は椅子に座り、コーヒーを一口飲み話を切り出した。
「一輝はオルコットに勝てる自信はあるのか?」
俺もコーヒーを飲みながら、読みかけの本を閉じ一夏の前にPCを置いて
「勝てるかどうかはわかんないが、あいつの情報は十分にある。コレだ」
その情報を全て見せた。
「!一輝、良いのか?これプライバシーもへったくれもないぞ?」
「一夏が先だからな、それにレベルが低くてもやり方はある」
一夏はその言葉を聞き、小声で「ありがとう」と言ったあと自分の部屋に戻っていった。

俺は、窓辺に座り夜空の月を見ながら
「俺の片方のISはいつ戻ってくるのだろうか………ハァ」
少し愚痴った。


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