暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
54話:現実となる悪夢
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こんな時に…」
「ん?どうした士?」
「…いや、なんでもない」

こちらをチラ見していたヴィータが、俺の異変に気づいて声をかけてきた。俺はそれに対して、ヴィータから目を反らしながら答えた。
やっぱ俺の気のせいか?でも変な感覚は抜けないし……

「にしても、なんの反応もないな」
「そうだな。隊の他の奴らからの連絡もねぇし…」
「ま、周囲に反応がなければ今度は遺跡の中に行くだけのこと―――」

〈マスター!周囲から未確認反応を確認!〉

「「「っ!?」」」

ヴィータと会話をしていると、突如トリスが警告をしてきた。
それを受けてすぐに周囲を見渡す。そこにはどこかの光を反射させている、銀色のボディーの何かだった。足は六本あり、ボディーと同じ銀色の二枚羽を持つ、まるで虫のような姿だった。

「なんじゃありゃ?」
「それがわかれば“未確認”なんて言わねぇだろ」
「それもそうだな」

ヴィータは俺の疑問に答え、自らの相棒を手にし構えた。俺も手首にあるトリスに触れ、ディケイドライバーへ変える。

「…なのは」
「?何、士君?」

俺はディケイドライバーを腹に当て、腰にベルトを装着ながら、後ろにいるなのはに声をかけた。

「…無理は、するなよ」
「……うん、わかった」

なのはもレイジングハートを手に取り、構える。その表情は、しっかり引き締まっていた。

「…行くぞ、トリス」
〈 All right. 〉
〈 KAMEN RIDE・BLADE 〉

俺がベルトにカードを装填し発動するのとほぼ同時に、奴らがこちらに向けて動き出した。
それを見たなのはとヴィータは空へ飛び、俺は前に出現したオリハルコンエレメントに向けて走り出す。それをくぐり、ブレイドへと変身した後、ライドブッカーをソードモードへ切り替えて、向かってくる機械昆虫(仮名)を斬りつけた。

「はぁああっ!」

剣を使った技を中心として、途中で蹴りや裏拳などを織り交ぜながら蹴りらしていく。

「(にしても、数が多い…三人でならやれるが、他の隊員の方は大丈夫なのか?)トリス、他の奴らとの連絡は?」
〈やっていますが、何処も応答がなく…〉
「他の皆も奴らと交戦中と考えた方が妥当だな」

となると、さっさとここらの奴らを蹴散らして、他のフォローに行かなければ…

「ぐっ、であぁっ!」

目の前にいる機械昆虫が振り上げた鎌をライドブッカーで受け止め、弾き返してから斬りつける。
さらに周りに集まってきた二、三体を斬ったり刺したりして後退する。四体はそれぞれ火花を散らして、爆発した。

だがそれでも新たな機械昆虫がやってきて、正直キリがない。

「ちぃっ!」

近づいてきた一体をすれ違いざまに斬りつけ、その後カー
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