第28話 イングランド王国第1王女クリスティーナ・シュタイン・イングランド
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「でだ、第4王女と第5王女の件で聞きたいんだが」
さっさと本題に入ろう。
「はい、アリスと一緒に住むと私たちに不幸が訪れるので何とかして欲しいと言われたので、可愛い妹のためにここに住めばと助言しただけですわ」
気持ちのいいくらいはっきり言いやがった。
「王女たちはここに住むと言ったわけだ」
「はい」
あの余裕の微笑みがむかっいてくる。
「アリスが傷つくことがわかっていてか?」
「え、アリスは傷ついているのですか?」
手のひらを口元にもっていき驚くクリスティーナ
「普通は傷つくだろうが、一緒に住むことを拒絶されたら」
「あの子は呪われた姫だし、そういった対応は慣れてるでしょう」
こいつ今なんて言った?
呪われた姫、そう言った対応がなれているだと……
ふざけるなよ!それでどれだけアリスが傷ついていると思っているんだ!
(綺羅様、冷静になってください)
(冷静でいられるか!)
(確かにこのバカ姫に対してムカつきますが今は耐えてください)
(なんでだよ)
(冷静になればわかります。この馬鹿姫は第1王女ですよ)
そうか、仮にも第1王女で祖父が1、2を争う貴族だ。下手なことをするのはあまりよくないか。
だが、それではあまりにもアリスがかわいそうじゃないか。
あんな健気で優しい子が。
俺は怒りを抑えるため拳を握り締める。
「分かりました。クリスティーナ姫もアリスと関わりたくないんですね」
「母と祖父からアリスには関わらないようにと言われておりますので」
じゃあ母と祖父が死ねと言ったらお前は死ぬのか!
といろいろと言いたいが……ここは我慢だ。
「そうですか、私たちが住む屋敷の当主は第4王女エルシード姫でしたが、アリスに変更でよろしいのでしょうか?」
「はい、いいと思いますが、父に聞いてください。あのお屋敷は父の屋敷で私の屋敷ではありませんから」
「わかりました、でわ失礼します」
こんな場所からすぐに出ていきたい俺は敬礼をし部屋を出ようとしたのだが
「少しお待ちになってください。私からもお話があるんですが」
俺からはもう話すことがないからこんな場所からとっとと出て行きたいのだが、
「キラ様、私の護衛騎士になりませんか?」
いきなりなにを言い出すんだこの馬鹿姫?
「キラ様のような英雄と言われ、その若さで大尉でしかも『フェリス』の称号をお持ちなら第1王女である私の護衛騎士にぴったりでわ、ついでにシヴァさんも私のメイドになれば泊が付くと思いますわ」
「「……」」
「どうでしょう
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