第28話 イングランド王国第1王女クリスティーナ・シュタイン・イングランド
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帰ってくるまで待っててもいいかと聞いているんだが」
「それわ、ちょっと……」
今日の俺は機嫌が悪いし怒っている。
「なんだ、これだけ広い屋敷なら俺たちが邪魔にならずに待ってられるぐらいの1部屋ぐらいあるだろう」
「……」
ハンスはどういって俺を追い返そうか考えているみたいだ。
階級は俺の方が上だし、フェリスの称号をもつ俺を邪険にするわけにもいくまい。
それに俺の感だとエルシードとセイラは屋敷にいる。
だから、俺がこの屋敷で彼女たちの帰りを待つことに具合が悪いのだ。
さあどうする?
「ハンス、クリスティーナ様がお会いするとのことなのでキラ殿を謁見の間に」
奥からやってきたのは軍服を着た40代ぐらいの横幅が広いおっさんだった。
「失礼します、私はこの屋敷の警備責任者のホワイト・オレンジ大尉であります」
ハンス・オレンジ順位の父親だろうか?
「アリス姫護衛騎士兼『フェリス』のキラ・イチジョウ大尉です」
なぜ『フェリス』名乗ったかと言うと同じ階級でも俺の方が立場上、上になるからだ。
「第1王女には用はないが」
「エルシード様とセイラ王女のことでのお話を聞くと仰られていますが」
クリステーナが首謀者なのか?
ならエルシードやセイラから話を聞くよりもクリスティーナから話を聞くのがいいだろう。
「わかった、案内してくれ」
「でわ、こちらへどうぞ」
俺たちはオレンジ大尉の案内で謁見の間に向かった。
「お噂儚げね聞いてますわイチジョウ大尉。初めまして、イングランド第1王女クリスティーナ・シュタイン・イングランドです」
クリステーナはドレスの横を少しつまみ軽く一礼をする。
「アリス姫の護衛騎士、キラ・イチジョウです」
俺は騎士の礼で対応する
。
「英雄キラ・イチジョウ様にお会いできるなんて、私とても感激しておりますわ」
にこやかに微笑みをするクリスティーナ。
感激されているのか?
「父のアルト王よりいろいろお話を聞いておりますしあとセリア軍団長からもお話は伺っております。お隣にいらっしゃるのはもしかして……」
俺の横にいるメイド姿のシヴァを興味津々で見るクリスティーナ。
「アリス姫のメイド長のシヴァです」
クリスティーナに一礼するシヴァ。
シヴァさん、いつの間にメイド長になったんですか?
俺は何も聞いてませんが……
たぶんシヴァが勝手に言ってるんだろうな。
「アリスのメイド長ですか……魔人剣のあなたが? そう……」
なんだ、クリスティーナがなんだか物欲しそうな目でシヴァを見ている気がするんだが。
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