第10話
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そうですそうです!台所奉行から物資の計算まで色々やってたので」
竜司「そうなのか。じゃあそのへんの計算はひよに頼んでもいいか?」
ひよ子「はい!お任せ下さい!」
役に立つのが嬉しいのだろう。
ひよ子はガッツポーズを取りながら俺に笑いかける。
竜司「それで、ひよから見て、今回かかる費用はどれくらいか検討は付いてるのか?」
ひよ子「そうですね…ころちゃんの配下は、確か二千人くらいでしたから〜…」
竜司「へぇ…野武士で二千人…それほどの人数を一人で纏めてるんだな…あの子」
ひよ子「この辺りの野武士たちはみんな、ころちゃんのことを慕ってますからね。えへへ、自慢の幼馴染です♪」
まるで自分のことのように喜ぶひよ子。
何十何百ならいざ知らず、二千の兵を抱えてるというのは相当慕われているということ。
それは素直に驚愕してしまう。
ひよ子「ええとー…ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ…木材と縄、それに人足が六百人としてぇ〜…うん、出ました!およそ二千二十一貫あれば、おおよそ賄えると思います!」
竜司「えらく細かく計算できたな。大したものだ」
ひよ子「あぅ〜…そ、そんなことありませんよぉ」
竜司「人には得手不得手がある。ひよのそれは今までの経験で培った力なのだろうな。そう言う細かな計算も部隊運営や国営においても大切なことだ。それが即座に出来るひよは、これから強い力になる。久遠がひよを俺に付けた理由が、少しわかった気がするな…」
ひよ子「…えへへ♪」
竜司「それじゃあ、これから隊の金の管理はひよに任せる。運営は俺もやるが、その辺りは頼む」
ひよ子「は、はい!頑張ります!」
竜司「よし。じゃあ必要な費用や材料の目録を書き出して纏めてくれ。それを後で久遠に見せるとしよう」
ひよ子「はい!じゃあザッと纏めてみますね!」
そう言うと、矢立から筆を出し、大福帳にまとめていく。
ある程度纏め、俺が確認して、良いと判断した後、清洲城へ登城する。
久遠「どうした竜司?築城の算段はついたのか?」
竜司「まぁある程度はな」
久遠に確認してもらおうと評定の間へ趣いてみると、久遠が仕事をしているのが見えた。
久遠「本当か?ならば説明せよ」
竜司「わかった。まずこの作戦にかかる費用のことだが…ひよ、説明しろ」
ひよ子「は、はひぅ!こ、これがしゅのまちゃちくじょのたにひっちゅような資金となりましゅ!」
訳(これが墨俣築城に必要な資金となります!)
久遠「…猿」
竜司「緊張するなひよ。落ち着いてゆっくり話せ」
ひよ子「は、はひ!」
久遠「竜司の申す通りだ猿。普通にやれ」
ひよ子「あわわわわわわっ
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