第10話
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転子「では私はすぐに仲間たちに渡りをつけます」
竜司「了解した。資材と資金はこちらが用意しよう。人数を集めるのにどれくらい必要か?」
転子「そうですね…大体七日ほど頂ければ十分かと」
ひよ子「資材の準備も同じくらいの日数があれば大丈夫ですね。じゃあ七日後に決行、ですか?」
竜司「いや、人数と材料を集めたとしても…いきなり決行するのは愚策中の愚策だ。材料をある程度加工して、組み立てる順序を確認しつつ、部隊編成や動かし方も訓練が必要だ。それに、運搬する資材も敵に感づかれないように隠しておく必要もあるから…最低でも……もう七日、二週間後になるか…」
どこに敵の目があるかわからんからな…感付かれたら一貫の終わりだ…。
尾張でやるのは…駄目だ。間者の目があるかも知れない。
なら美濃周辺…それも駄目だ。地図を見る限り長良川の上流の森に隠しておくのもありかと考えたが、雨水などを吸ってしまえば木材が腐る可能性もある。
なら、どこに隠すか…この転子が纏めているこの村しかないだろう。
転子「妥当な判断です…こんなことを言うのもなんですけど、切れ者ですね、竜司様は」
竜司「まぁ今回に限っては原因も大体予測は出来ていたからな。その上で最善の策を考えただけだ」
ひよ子「もうそんなこと言って!お頭はすごいんです!すごいんですったら!」
竜司「落ち着けひよ。まぁ策をあげたところで、これからは転子、君と君が率いる者達の協力に掛かっている。報酬は弾むが…まぁよろしく頼む」
転子「了解しました。被災ながらご期待に応えられるよう、全力を尽くしましょう」
竜司「頼む。ひよ。君は転子と連携を取り、段取りを整えてくれ」
ひよ子「はい!」
蜂須賀小六正勝、通称転子。
拒否されるものと覚悟はしていたが、快く引き受けてもらえてまずはホッとする。
その後大まかなことを打ち合わせ、俺とひよ子は清洲へ戻るのだった。
竜司「これでおおよその検討は着いた、か。後は久遠に説明して、報奨金とかを打ち合わせて…」
人材の確保、資材の調達に人件費…その他諸々を含めてかかる費用は…
その辺りの計算も一応は学んではいたが…やれやれ…
ここにパソコンがあればどれほど楽かと思いながら、やはり俺も現代の人間なんだなと感慨にふける。
ひよ子「ひぃ、ふぅ、みぃの…ええとー…」
そんなことを考えていたら俺の横でひよ子が何か計算をしながらボソボソと呟いていた。
竜司「何やってるんだ?ひよ」
ひよ子「あ、この作戦にかかる費用の計算をしてたんです。私、計算だけは得意ですから」
竜司「そう言えば、俺が尾張に来るまでは色々な役職をやってたんだっけな?」
ひよ子「
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