第10話
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えていても構わない。だけどせめて、ひよにひよだけに出来ることを精一杯してくれればいい。それが、俺達が明日を掴む力となる。だからこの局面。皆で力を合わせて乗り越えるぞ」
転子「皆で力を合わせて…ですか。良い言葉です」
ひよ子「お頭ぁ…かっこいいですぅ…!」
これで少しは希望が持てたかと安堵する。
そして二人は頬を赤らめて、尊敬の眼差しを竜司に送る。
竜司「ありがとう。ならひよは、弓隊を指揮。後方から援護してくれ。ただ指示だけ出せばいいから。後は蜂須賀衆と足軽たちが何とかしてくれるはずだ」
ひよ子、転子「「はい!」」
竜司「よし…竜司隊組頭、三上竜司!出るぞ!開門!」
転子「蜂須賀衆棟梁、蜂須賀小六転子正勝!出陣!」
北の方で敵の馬であろう、掛ける音と鬨の声が上がる。
竜司「いよいよか…よし…」
竜司が刀を出現させ、胸の辺りで刀を横にして構える。
そして…
竜司「薙ぎ払え!斬月!」
すると、竜司の周りで暴風が吹き荒れる。
そして、竜司の持っている刀は、まるで出刃包丁のような形をし、とても大きく鋭いものだった。
竜司「これでもくらってな!月牙…天衝!」
刃先から超高密度の霊圧を放出し斬撃を巨大化させて飛ばす。
斎藤家足軽「うわぁああああああああああああああああああああ!」
斎藤家足軽「な、なんだぁあああああああああああああ!」
斎藤家足軽「ば、化物…」
竜司「今だ…ベルベルク!」
月牙天衝で敵を吹き飛ばし、相手の混乱を誘う。
そしてベルベルクを出現させ、空に向かって氣弾を発射させる。
組頭「来たぞ!お頭の合図だ!俺達も突撃だー!」
足軽「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
突然の伏兵に美濃の兵たちは驚き、面食らった顔をする。
斎藤家足軽「くそ…伏兵か!?」
斎藤家足軽「このままじゃまずい…お、俺は逃げるぞー!」
斎藤家足軽「お、俺も!命があっての物種だ!」
斎藤飛騨「こ、こら待てお主ら!伏兵如きに慌てるな!!前に出て戦わんか!」
斎藤家足軽「し、しかし…!」
斎藤飛騨「ええい!全軍、後ろからの攻撃を突破し、一度距離を置くぞ!退けぃ!」
斎藤家足軽「は、はっ!」
竜司「いい具合に混乱してきたな」
転子「お頭ー!敵は大混乱です!今のうちに追撃をかけましょう!」
竜司「そうだな。よし。なら偽兵も使って、更に混乱させる。ころ!蜂須賀衆、足軽を率い、敵を追撃!ただし深追いはするな!」
転子「はい!」
そう言うと、偽兵に合図を送るため、もう一度氣弾を打ち上げる。
この場
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