『三十三話』〜歌姫を探せ 前編〜
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」
「いい考えだよなのはちゃん!!」
アリサにすずか!? 肯定するな!!
「契約成立! 今日はもう暗いから明日また会いましょ!!」
「「「はい!!」」」
「嘘だろ……」
こうして、なのは達と海鳴ジャーナル記者の協力体制がここに決まった。
「で、今に至ると……」
簡単に言うと、今日は彼女達が協力した日から三日後。
協力した次の日から俺は捜索に参加することは無く、今まで歌った事のない場所で好きな様に歌っていただけだ。
それで今日、歌っていたら俺を捜している奴らが来たので歌うのを止め、木の上に隠れたというわけだ。
「ホント、良くやるね〜」
下を見ると絵里さんやなのは達だけでなく、他にも5、6人いた。
聞こえた会話の内容によると海鳴芸能事務所とかいうところのスカウトマン達らしい。
わざわざ本当にいるかどうかも分からない人間を探しに来るとはご苦労なこった。
「…今日はもう歌えそうにないな」
帰るかと今いる木から近くにある建物の屋根に跳び移ろうとして
「キャアァァァァァァ!!」
動きを止めた。
「これってなのはの?」
声のした方を見降ろすと、
「イヤアァァァァ!!」
「ちょっと! はなしなさいよ!!」
絵里さんは気を失っているのか地面に倒れ、なのは、アリサ、すずかの三人が先程のスカウトマン達に捕まって車に押し込められてるところだった。
「は!? ちょっと待て!!」
急いで木を飛び降りて車に向かって走り出そうとするときには既に車が走り出してた後だった。
車にはもう間に合わないと絵里さんに駆けよる。
「絵里さん! 起きてください! 絵里さん!!」
体をゆすって声をかけるが一向に目を覚ます気配がない。
「マジかよ……」
ほとんど日常じゃ遭遇してないから油断した。
「なのは達が……誘拐された」
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