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魔法少女リリカルなのは 〜黒影の死神〜
『三十三話』〜歌姫を探せ 前編〜
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ナリスト 風間絵里(かざまえり)』

 と書いてあった。
 海鳴ジャーナルと言えば大手の会社じゃないか。


「へぇ、記者なんですか。主にどんな記事を書いてるんですか?」

「色々よ。一概に括る事が出来ないくらいにね」


 絵里さんは、それで今回は今話題の事件を調べてるのよと語りだした。



「最近この海鳴市で不思議な事件が起きてるって知ってる? 夕方あたりから日が沈むまでの間に綺麗な歌声が聞こえるって話なんだけど……」


 まるで幼子が母親の化粧箱を始めて開けた時の様に、瞳を輝かせながら話す恵理さん。
 俺はその話を背中に大量の冷や汗を流しながら、表面上は平静を装いながら聞き続けた。
 間違いなく話題の正体は『月夜の歌姫』だ。
 しかもかなり調べられてる。


「あの…その話なんですが……」

「ん? 何?」

「それって「「「月の歌姫よ(だよ)(なの)!!」」」……おい」


 話に割って入るな。というかいつ復活した。


「月夜の歌姫?」


 オウム返しで聞き返した恵理さんになのは達は、自分の知っている月夜の歌姫についての説明を始めた。


「凄い、凄いわ。まさかあなた達がそんなに凄い情報を持ってるなんて思ってもいなかったわよ!」


 若干興奮気味の恵理さんはなのは達の話を聞いた後一枚の写真を俺達に見せた。


「実はね、一般の人が投稿してきた写真なんだけど、これに見覚えは無いかしら?」


 写真には夜の海鳴のビジネス街の風景が写されていた。
 パッと見ただの街の様子を写した風景写真なのだが、集中して見てみると、ある違和感に気付いた。
 風景の右端の上部分に映っている月に被さるように何かが映り込んでいるのだ。
 ぼやけていて良く分からないが、人影に見える。


「たぶんこの人影は歌姫なんじゃないかって話があってね」

「「「歌姫の!?」」」

「マジか……」


 確かに夜のビジネス街にある廃ビルで歌った事はある。まさか、写真に撮られてたなんて……


「あの……提案があるんですけど、いいですか?」


 なのはがいきなり話出した。


「提案? なにかな?」

「出来ればでいいんですけど……一緒に捜してもいいですか?」

「なのは!?」


 何言ってんだコイツ!?


「捜すって歌姫を?」

「はい。子供からしか見えない所もあると思って……」

「なるほど……一理あるかも………」

「絵里さん!?」


 考えないで! 頼むから断って!!


「確かにそれなら私達は情報がもらえるし、絵里さんの方には捜索の人出が増えるからお互いにメリットはあるわ!!
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