『三十三話』〜歌姫を探せ 前編〜
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……もしかして『アレ』か?………
「で、アンタはどうするの?」
「は? どうするって何を?」
考えている間に話が進んでいたみたいだな。
まぁ、どうせどこかで遊ぶ話だろうが。
「アンタねぇ…話聞いてなさいよ。歌姫を捜すのよ」
……………はぁ?
「捜すって何を?」
「歌姫を捜すんだよ」
「いつ?」
「放課後にしようって話してたんだよ」
「なんで?」
「雑誌見てみなさい」
「雑誌?」
アリサに言われて歌姫の記事を再度目を通す。
現在、多くの芸能会社がスカウトしようと歌姫を捜しているのこと。
一部は懸賞金まで出してい様だ『海鳴タイムズ』でも歌姫に関する情報を受け付けています。
情報がございましたら掲載されている連絡先まで。
見つけた方、または歌姫の正体の情報を提供された方には懸賞金がございます。
『月夜の歌姫』
懸賞金 見つけた方 50万円
正体の情報提供者 200万
……何これ?
「指名手配犯でもないのに懸賞金なんてかけるなよ……」
しかも正体の情報200万とかどんだけ正体知りたいんだよ……
「つまり、懸賞金の為に歌姫を探すと?」
「それもあるわね」
「一度歌姫さんに会って目の前で歌を聞かせてもらえないかなぁって思って」
「そっちが主な目的か」
「うん」
「で? どうするの? 一緒に捜すの? 捜さないの?」
どうするって言われてもな……俺が一緒に捜したら永遠に見つからないぞ、いろんな意味で。
……まぁ、いいか。途中で抜け出せば。
「分かった。参加するよ」
「決まりね。じゃあ学校が終わり次第さっそく捜すわよ!!」
「「「おぉー!!」」」
時は過ぎ放課後。
俺達4人は一度家に帰り、荷物を置いてから翠屋で再び集まった。
「それで、最初は何処に行くんだ? 捜すとか言ってるんだからあてはあるんだろ?」
「まずはこれを見て」
そう言ってアリサが地図をとり出しテーブルに広げる。
地図には所々に赤、青、緑それぞれのシールが貼ってあった。
「このシールは赤、青、緑の順に歌姫の出現率が高いとされる場所よ。始めはこの赤いシールが貼ってある地点を回ってみようと思ってるわ」
「歌姫さんは最初の頃は一ヶ所だけだったんだけど、今はいろんな所で聞こえるようになったらしいの」
「だから最初はその中でも聞こえることが多い場所を捜そうっ
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