暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
真夜中討伐戦
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るかもしれないんでしょ?」
「うん!」
「行こう!」

シャルルの言葉に3人は頷き、駆け出す。

(無事でいてね、ジェラール。あなたは私の事忘れちゃったみたいだけど、私はあなたの事、忘れた日なんて1日だってないんだよ)










「・・・いないわね」

上空から鋭い睨みを効かせる少女が1人。
身の丈を超える翼を生やした狼、ヴィーテルシアに跨るティアだ。

「ティア」
「何」
「・・・言いにくいのだが、そろそろ魔力が危うい。今日は流石に飛び過ぎた」
「そう。じゃあ適当なトコで降りて」
「了解」

ティアの言葉にヴィーテルシアは軽い足取りで降り立つ。

「・・・にしても、ティアは目がいいな」
「は?」
「上空からウェンディ達を探すなど、普通の視力では無理だろう。距離もあるし、第一アイツ等はまだ小さい」

ヴィーテルシアに言われ、ティアは暫し黙り込む。
が、すぐに口を開いた。

「ま、視力には自信があるからね。さ、早くアイツら探すわよ」
「了解だ」

ニルヴァーナ内をティアは駆ける。
その表情は、晴れていなかった。

(気づかれてないはず・・・ただ、ヴィーテルシアは『普通より目がいい』と思ってるだけ・・・)











エルザの目が見開かれていた。
その目に映るのは、ジェラールとミッドナイト。
もっと詳しく言えば―――



――――――ミッドナイトに敗北し、ボロボロになって倒れるジェラールと。


――――――掠り傷1つない状態で立つ、ミッドナイト。




「哀れな道化師」

倒れるジェラールに目を向け、ミッドナイトは呟いた。
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