真夜中討伐戦
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「ぷはー!」
ナツは岩を突き破り、顔を出す。
そして・・・目を見開いた。
そこには――――――――両腕を広げて立つ、ジュラがいた。
まるで、ナツ達を守るかのように。
「オッサン!」
「ジュラ・・・」
「まさか・・・あの爆発を、1人で・・・」
「あたし達を守って・・・」
建物の壁を簡単に破壊するほどの大爆発。
それからナツ達を守り、岩の壁を作り、爆発をたった1人で受け止めた。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「おっちゃ〜ん!」
ナツが叫ぶ。
ジュラの口角が上がった。
「元気がいいな、若い者は」
そして、フラッと倒れ込む。
「無事・・・で・・・よか・・・った・・・」
ドサッと、ジュラが倒れる。
それを見たルーシィ達は慌ててジュラへと駆け寄った。
「オッサン!」
「しっかりしてー!」
「ジュラー!」
「くっ・・・大空治癒!」
が、駆け寄った時にはジュラは完全に意識を手放していた。
自分の魔力残量を確かめ、ルーは顔をしかめながらもジュラの傷を治癒する。
(ダメだ・・・今の僕の魔力の量じゃ、傷を薄くする程度・・・意識までは回復できない!)
悔しそうに唇をかみしめるルー。
「・・・くそーーーーーーーー!」
その部屋に、ナツの怒りの叫び声が響いた。
「やっぱり、化猫の宿に向かってる!」
「ウェンディ・・・悪いけど、これ以上は飛べないわ」
ナツ達と別れたウェンディは、シャルルに抱えられ上空からジェラールを探していた。
「うん!ごめんねシャルル。歩いて探そう、ジェラールを」
「あんたとココロ、鼻いいもんね」
魔力切れによりこれ以上飛べないシャルルに無理をさせないよう、2人はゆっくりと降下し、地面へ降り立つ。
「ウェンディ!」
「どうだった?」
そんな2人を、地上で待っていたアランとココロが迎えた。
「やっぱりニルヴァーナは化猫の宿に向かってるよ」
「となれば・・・一刻も早くジェラールさんを探し出して、止める方法を聞かないと」
「うん!」
ニルヴァーナを止める方法は、ニルヴァーナの封印を解いたジェラールが知っている。
そう判断したウェンディ達はジェラールを探し始めた。
「でも・・・あのジェラールは、私の知ってるのとは少し違うニオイがする」
「え、そうなの?」
「私はまだ会ってないんだけど・・・どういう事?」
ウェンディの言葉にアランとココロは首を傾げる。
「と・・・とにかく、ジェラールを探すのよ!そいつなら止められ
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