真夜中討伐戦
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、と小さく音を立て、ローバウルは酒瓶をテーブルに置いた。
「なんてな・・・」
そして、呟く。
どこか悲しそうな表情で。
「時が来たのかもしれん。ワシ等の罪を清算する時がな」
重々しい音を立て、ニルヴァーナが1歩1歩足を進める。
そのニルヴァーナの中央、1番背の高い建物の上、王の間にナツ達はいた。
現在、ニルヴァーナの止め方を必死に探している所である。
「止めるって言ってもどうやって止めたらいいのか解んないんだよ」
「壊すとか」
「またそーゆー考え!?」
「こんなでけーものをどーやってだよ」
真面目な顔をしてハッピーに答えるナツの提案は呆れた表情のルーシィとグレイによって却下された。
「やはりブレインに聞くのが早そうだな」
「簡単に答えてくれるかしら」
「あ、それなら問題ねーぞ」
「は?」
ジュラとシャルルの会話にアルカが割って入る。
不思議そうな表情を浮かべる全員に、アルカはぐいっと腕を引いてティアの肩を掴んだ。
「こっちにゃ物を聞き出すのが上手いティアがいる。相手が隠してる事全部暴露したくなっちまう、コイツにしか出来ねェ技があるんだよ」
「何で私がそんな事しないといけないのかしら?」
不機嫌そうに眉を寄せるティア。
アルカの言葉を聞いた妖精メンバーは思った。
『ああ・・・脅すんだな・・・』と。
「もしかして、ジェラールなら・・・」
「ウェンディっ!ジェラールさんの話は今・・・」
「あっ・・・」
アランに言われ、ウェンディは慌てて口をつぐむ。
ジェラールを見たナツやハッピーの反応からして、ナツ達がジェラールの事をよく思っていないのは知っている。しかも、エルザに酷い事をしたという事も。
「ウェンディ、何か言った?」
「ううん・・・何でもない」
首を傾げるルーに、ウェンディは首を横に振る。
「私・・・ちょっと心当たりあるから探してきます」
「ウェンディ!待ちなさい!」
「おい!」
グレイが呼び止めるが、ウェンディと彼女を追うシャルルはすぐに王の間から姿を消した。
「ったく・・・!僕達がウェンディを追います!」
「ナツさん達はここにいてください!」
「アラン!ココロ!」
それを追ってアランとココロも飛び出して行く。
「どうしたんだろ?」
「うむ」
「・・・」
「どーしたのティア」
「別に」
不思議そうに王の間の入り口をルーシィとジュラは見つめる。
表情が険しいティアにルーが声を掛けるが、ふいっと目線を逸らした。
(ウェンディ・・・今、ジェラールって言った?何でアイツが・・・)
耳に飛び込んできた名前は、かつて敵対した男の名前。
エルザを傷つけた大
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