暁 〜小説投稿サイト〜
いつか必ず、かめはめ波を撃つことを夢見て
第11話 登場!武術の達人、武泰斗
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ず黙って付いてきた。

 2人は無事てっぺんまで登り切ると、武泰斗は地面へと倒れこみ息を整えだした。
「はぁ、はぁ、はぁ、しょ、正直舐めていました……」
 武泰斗は、カリン塔を登り切った時、嘘偽りない感想を述べた。自分の力があれば、登り切るなんて簡単だと信じていたが、登り切った時、思いの外体力ギリギリだった。
「なんじゃ、今日はダレか連れが居るのかのう」
 カリンが、武泰斗の気配に気づいて、階段を降りてきてそう言った。
「えぇ、カリン様。武泰斗と言うらしいのですが、なかなか力がある武道家です」
 カリン塔を登り切るというのは、想像以上に難しく、並みの修行しかしていない者ならば絶対に登り切ることは無理だ。だから、息は切れ切れだが登り切った武泰斗は力ある武道家ということだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、あ、貴方がカリン様ですね」
 まだ、息が整わない武泰斗が、何とか身体を起こしてカリンへと目を向けそう言った。武泰斗は、地上に居たニラに聞いたのだろうかカリン様についても知っているようだった。

 武泰斗は、息を整え終わるとカリンとナシゴに対して、カリン塔へと来た理由を話しだした。
 武泰斗は、地上で多くの修行を重ねて、武道家と試合をして、いつしか気を極めたと考えていた。しかし、ある時、カリン塔という武術を極めた者に伝わる伝説を聞きつけ、本当にカリン塔というものがあるのかどうかを確かめるために、本当にあれば、更なる部の高みを目指すための道を見出すことが出来るかもしれないと、旅に出たそうだ。数ヶ月の放浪の末、カリン塔を見つけたそうだ。そして、是非とも稽古をつけてほしいとカリンに頼み込んだ。

 話を聞いた後、カリンは武泰斗と手合わせをして、いつものように力を測った。武泰斗の戦闘技術、特に気の使い方については、ナシゴやカリンの2人以上の才能が有るのか、かなりの使い手のようだった。ただ、気に頼りすぎていて基礎体力や筋力が不足しているようであったので、その辺りが今後の課題として考えられた。

 その後、カリンは武泰斗を弟子に取ることを決めて、ナシゴと一緒に修行に励む日々を過ごすことになった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ