暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0551話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「……で、エレオスのパイロット。デスピニスとか言ったか。あいつは目を覚まさないって?」
「ええ。テスラ研から流されてきた情報によると、特に身体に異常は見られないのに目を覚ます気配は無いらしいわ」

 シロガネにある俺達の部屋でレモンからの報告を聞いていたが、微かに眉を顰める。
 運良くエレオスを撃墜して、さらに破壊されたのが下半身だけだったのでパイロットでもあるデスピニスはテスラ研の医療室に運ばれたのだが、その結果が今のレモンの報告らしい。ちなみに残っていたエレオスの上半身部分に関しては、撃墜したのがシャドウミラー……というよりもイスルギ重工所属ということになっている俺で、戦場がテスラ研だった為にその2つが所有権を巡って喧々諤々とやり合っている。レモンやマリューに一応聞いたが、機体の一部にデュミナスの能力を使っている可能性もあって、色々な意味で危険らしいので興味が無いとの事。

「……あの子達、一種のホムンクルスだって言ってたわよね?」

 俺達の話を聞いていたマリューがポツリと呟く。

「ああ。そうらしいな。……もっとも、身体の構造自体は人間とそう大差ないらしい。そういう意味では、デュミナスの技術力が高い証明……いや、なるほど」
「どうしたのだ?」

 マリューの言葉を聞いて頷く俺に、コーネリアが尋ねてくる。その横ではレモンもまたマリューの言葉の意味を理解したのか、不愉快そうに眉を顰めている。

「つまりだ。ホムンクルス……作られた生命体である以上は、もし捕まったとしても自分達の情報が漏れたりしないように細工しておくのも難しくは無いんだろう」
「……なるほど。確かに可能性としてはあり得るな。あまり愉快では無いが」
「そうね。人格や感情を与えた上でそんな方法を取ってるんだとしたら、確かにあまり面白くないわ」

 レモンにしても、感情や人格を与えていない量産型Wに関してはコードATAを用意したりしている。だがWナンバーズに関しては、各々の意志次第となっている。それを考えれば……いや、違うな。

「デスピニスとか言ったか。あいつがデュミナスの為を思って、意図的に昏睡状態に入った可能性も考えられるな」
「なるほど。確かにその可能性もあるか。しかし、その方面の技術に強いレモンに任せれば意識を覚醒させる事も可能なのではないか?」

 そんなコーネリアの質問に、小さく首を振るレモン。

「そっち関係に関して調整するとしたら、機材が足りないわ。最低でもホワイトスターに戻らないと。……けど、テスラ研の人達が私達に大切な捕虜を預けるとは思えないでしょう?」
「確かに。何しろ私達は色々と恨まれてるみたいだし、ね」

 チラリと悪戯っぽい視線でマリューが俺を見るが、小さく肩を竦めて誤魔化す。

「それに関しては、インス
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ