狩りその1
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に包囲網は狭まっている
グズグズはしてられん、さっさと移動しなくては
暁達は近くの山に向かい動きだそうとした
「待てい、暁」
聞き覚えのある声に呼び止められた
もう距離を詰められたのか?クソタレっ油断した!
目眩ましのかんしゃく玉を地面に投げつけ逃げようとしたが
どうやら捕まえに来た訳でもないらしい
良くみたら「なんだ黄蓋……(ギロ)じゃなかった祭か」
この前酒場で鉢合わせて真名教えて貰ったんだった
名前の他に真名まで覚えなくちゃいけねぇのは面倒だぜ
「言っておくが俺は覗きだなんてしてねぇぞ」
「そんな事は儂も知っている、策殿の戯れじゃ」
「な……なんて奴だ、戯れで軍を動かすとは……」
「こうなった以上は徹底的に逃げよ暁、儂等も協力するでな」
「はい、私も協力しますねー」
「すまねぇ陸遜(ジト)じゃあなかった穏」
かくして暁達は山に向かい包囲部隊との決戦に備えた
だが確実に雪蓮の魔の手は暁に迫っていた……
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暁が覗きをしたらしい
そんな騒ぎが街からあがってきた
全く……馬鹿馬鹿しいのう
確かに得体のしれん奴じゃがそんな事する男ではなかろう
少し考えれば分かる事だろうに
「そんな話を間に受けるでない……「面白そうね♪」策殿?」
聞かれてはいけない者の耳に入ってしまったか……
あの顔は良からぬ事を企んでいる顔じゃ……
策殿は暁をことさら気に入っておるからのぅ
孫家に天の御使いの血を入れるとも言っておるし
残念だが諦めよ暁……こうなった策殿は止められん
しかし奴に貸しを作っておくのも悪くないか……
天の御使いの肩書きを差し引いてもあれだけの器と強さを持った男など見た事ない
儂ももう老骨じゃ、最後の機会に狙ってみるかの……
「へ……へっきし!何だか誰かに狙われてる気がするぜ……」
「策殿?山のように有った書簡はどうなされた?」
「えへ☆」
「また逃げたのか……公瑾に絞られますぞ策殿」
「だって可愛い部下が覗かれて辱しめられたって聞いたらほっておけないじゃい(棒)」
「策殿?普通に考えれば暁が覗きなんて……「甘いわよ祭」え?」
「これをダシに使って暁を孫家から離れられないようにするのよ……」
「いくら何でも無理矢理過ぎじゃあないかの……」
「大丈夫よ、証拠なんて作れば良いんだものね♪」
な……なんて事じゃっ!
策殿が本気で暁を落としにかかっている
取りあえず奴に会わねばならんな
このドス黒い策殿には何を言っても無駄じゃ
しかし儂一人では如何せん足りん……確か穏も暁とは親しかったな
何でも天の知識(未来の知識)は最高とか言っていたはずじゃ
穏も軍師の端くれ、天の知識と引き換えならば
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