暁 〜小説投稿サイト〜
SAO 〜冷厳なる槍使い〜
SAO編
第一章  冒険者生活
4.違和感の正体
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だけ私と目が合った次の瞬間、弾かれたようにキリュウさんは敵の方に向き直り、槍を盾にするように体の前に掲げました。
 そして――――

「え……」

 勢いよく《何か》が槍に当たり、バキバキと軋む音がしたかと思うと、槍の真ん中が砕け散り――真っ二つに、折れてしまいました。

 ――キリュウさんの、武器が……壊れ、た?

 武器の無い状態。周りにはまだ数十匹のモンスター。そこから待っているのは、確実な……《死》。

「……だ、め」

 槍が壊れた瞬間、私の中の《何か》も弾け飛びました。

「だめェ――――ッ!!」

 私は正に形振り構わず、キリュウさんに向けて攻撃モーションを取っているモンスターに飛び掛りました。


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