第85話 闇と影は誰もが持つようです
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あんたの背中押して、あんたはそれを信じてくれて前に進んだんだ。
だから………信じるぜ、先生。あんたがやり遂げんのをよ。」
決意した瞬間、狙い澄ました様に差し込む朝日が強くなって、思考が揺らぐ。
・・・けど、もし先生が目を覚まさなかったら?私の身勝手で、先生の一生を台無しにしたら?
神楽坂とかあの幼馴染とか、いいんちょとかになんて言えばいい?一番ショック受けるのは宮崎だろう。
いや、そんな事より、こいつはまだ10歳なんだ。あの人が何考えてるか分かんねぇけど、
それに巻き込まれて、こんな事になった挙句・・・そんな、理不尽な結末―――
「(駄目だ……!)スマン先生…!!」
ドスッ
感情が昂ったそのまま、さっき投げたナイフを掴み、思いっ切り巻物に突き刺す。
最後まで信じてやれなくてごめん、先生・・・。だけど、命さえ繋いでればいくらでも方法は――
「え―――」
「おはようございます、千雨さん。」
目を開くと、私が突き刺した筈のナイフは先生の指二本で止められ、その上先生が目を覚まして挨拶を
して来やがった。しかも、妙に大人びた顔で。
・・・・・・・・なんつーか、なんつぅかよぉーーー・・・・・・!!
ッッッッッッパァァーーーーーン!!
「ふぶぁっ!?あれ、ちょ、千雨さん!?いきなりなんですか!?」
「っせーよアホガキ!目ぇ覚ますんならとっとと覚ませってんだよ!人の精神削って楽しいか!?
お約束よろしくギリギリで目覚めやがって!お前等全員馬鹿だバーーカ!いじめっ子にも程があんだろ!」
ボスボスボスボス!
「あ、やめ、ちょ!って言うかなんか体中が痛いんですが…!」
「知るかぁ!!」
キメやがった先生を、巻物とか枕とかそこらに合った物で滅多打ちにする。
人が・・・人が徹夜で看病(?)してやってたのにアホ面しやがって!!そう言うのは宮崎にしてやれよ!
と、先生がピクピクし出した所で何処からともなくおっさんが戻って来た。
「おお、目覚めたかぼー……ず?」
「たった今永眠したよ!!」
「おぉ?……んん?んふぅぅ〜ん??なんだ嬢ちゃん、付き添ってたら情が愛情n
「お前も永眠しとけやぁ!!!」
ズッガァァァアアアアアアン!!!
「どぅっはぁーーーーー!?」
ホンッッッット馬鹿ばっかだな!どうしてそういう話にしか出来ねぇんだろうな!?
・・・そう、私はもう決めてんだからな。
Side out
Side ネギ
「ゴホンッ!い、いずれにせよ良くやったぜぼーず!これで漸くスタートラインには立てたな!
そら、両腕に魔力を集中させてみな。」
「両腕……ですか?」
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