聖十のジュラ
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がねえじゃねーか!」
「ど・・・どうやって止めればいいの?」
そう。
王の間までやってきたはいいものの、そこには壊れた柱数本とヒビが入った床、先が大きく欠けただけの柱数本があるだけだった。
因みにすべてナツが原因である。
「ぬぅぅ・・・」
「くそ・・・ブレインを倒せば止められるモンかと思ってたけど・・・」
「甘かった・・・止め方が解らないなんて」
「ここまで来たのに、そんなぁ・・・」
「チッ・・・やっぱ拳でどうにかするしかねーのか・・・」
ルーシィ達が頭を捻らせる中、ウェンディはナツ達4人の解毒を行っていた。
ウェンディの天空魔法の効果は素晴らしく、既にココロとハッピー、ヴィーテルシアは完治している。
が、残る1人が問題な訳で。
「どうしよう?解毒の魔法かけたのにナツさんが・・・」
「おおお・・・」
「効いてない・・・訳じゃなさそうだし」
解毒の魔法をかけたにも拘らず苦しむナツにウェンディとアランは困ったように首を傾げる。
すると、ティアが呆れたように口を開いた。
「ナツは乗り物に弱いのよ・・・まともに喋れなくなるくらいにね」
「え、そうなんですか?」
「情けないわね」
「乗り物酔い?」
シャルルの言葉に軽く頷くティア。
そして呆れたような目をナツに向け、溜息をついた。
「だったらバランス感覚を養う魔法が効くかも」
ウェンディはそう言うと、両手に淡い光を集める。
「トロイア」
呟き、光をナツへと流し込む。
すると、ナツの目がパチッと開いた。
「!おお!?」
起き上がり、しゃがみ、床に手を付けてみる。
変わらずニルヴァーナは動き続けている状態だ。
そして、その場で飛び跳ねてみる。
・・・酔わない。
「おおおおおっ!平気だっ、平気だぞっ!」
先ほどまでのまともに喋る事すら出来なかった状態はどこへやら。
地面に立っているかのようにナツは本調子を取り戻した。
「よかったです、効き目があって」
「すげーなウェンディ!その魔法教えてくれ!」
「天空魔法だし、ムリですよ」
「あれ?ルーさんの魔法って・・・」
「あー・・・僕は回復できるけど、それがメインじゃないからね。乗り物酔いは専門外☆」
首を傾げるココロにルーは楽しそうにウインクしてみせる。
「これ・・・乗り物って実感ねーのがあれだな。よし!ルーシィ、船とか列車の――――――ごべばっ!」
「はしゃぐのは好きになさい・・・ただし、空気は読む事ね」
今さっき毒と乗り物酔いから回復したばかりだろうと容赦なし。
飛び蹴りを決めたティアは冷たい瞳でじろりとナツを睨みつけた。
「止め方が解らねぇんだ。見ての通り、この部屋には何もねぇ」
グレイの言葉を聞き
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