暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
聖十のジュラ
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「さあ・・・ココロ殿達のギルドを狙う理由を言え」
「ねえ・・・これ・・・止めればいいんじゃない?」
「オレの為にも・・・ぜひ・・・」
「アンタの為じゃないわよ、バカナツ」

ジュラは倒れるブレインに目的を吐かせようとし、ルーシィが口を開く。
相変わらず酔っているナツにティアがツッコみを入れた。

「ま・・・まさかこの私が・・・やられる・・・とは・・・ミッドナイトよ・・・後を頼む・・・六魔は決して倒れてはならぬ・・・6つの祈りが消える時・・・あの方が・・・」

そう言い残し、ブレインは気を失った。

「あの方?」
「!」
「?どーしたティア」
「・・・別に」

ブレインの言葉を繰り返したジュラの言葉を聞いたティアが小さく反応した。
アルカが顔を覗き込むが、ティアはふいっと目線を逸らす。

(・・・違う。アイツの言った『あの方』はあの人じゃない・・・違う・・・)

脳裏に流れた映像にぎゅっと拳を握りしめる。

「つーかコイツの顔・・・今、模様が1コ消えなかったか?」
「確かに・・・最初に会った時より線が少ないね」
「ぶ・・・不気味な事言わないでよぉ〜、夢に出そうじゃない・・・」

グレイとルーの言葉にルーシィは震えながら己の身を抱く。
すると、3つの足音が聞こえてきた。

「みなさーん、大変です〜!」
「やっぱりこの騒ぎはアンタ達だったのね」
「シャルル・・・それは少し失礼なんじゃ」
「ウェンディ!?アラン!?」

たったったっ・・・と駆け寄ってくるのはウェンディとシャルル、アランの3人。
ウェンディは目に涙を浮かべている。

「この都市・・・私達のギルドに向かってるかもしれません!」
「らしいが、もう大丈夫だ」
「え?」
「は?」

グレイの言葉にウェンディとアランは顔を見合わせ、首を傾げる。
アルカはスッと地面を指さした。

「ひゃっ!」
「うわっ!」

そこで初めて倒れるブレインに気づき、小さく悲鳴を上げる。

「ヘビ使いも向こうで倒れてるし」
「じゃあ・・・」
「おそらくニルヴァーナを操っていたのはこのブレインよ。それが倒れたって事は、この都市も止まるって事でしょ」
「そっか・・・よかった・・・」

グレイとルーシィの言葉に2人は安堵の笑みを浮かべた。
そんな中、シャルルは唯一不機嫌そうな表情を浮かべる。

「気に入らないわね。結局、化猫の宿(ケット・シェルター)が狙われる理由は解らないの?」
「まぁ深い意味はねえんじゃねーの?」
「偶然だよ、きっと」
「気になる事は多少あるが、これで終わるのだ」

ジュラの脳裏には先ほどのブレインの言葉『6つの祈りが消える時・・・あの方が・・・』が流れていたが、ブレインが倒れた今それは
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