ストライカーズ編!
母さんだから
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できない。
「美愛の言うとおりだ。ガジェットの刃はリンカーコアを破損させた。闇の書事件でもわかっていると思うが、リンカーコアは、魔力があれば自動修復する。でも、オレのリンカーコアは治らなかった」
___あなたのリンカーコアは多分、もう使い物にはならないわ。
九年前、母さんに言われた言葉だった。
なんでも、オレのリンカーコアは治らないほどに砕けてしまったらしい。
でもなくなったわけじゃないから、一応は魔法も使えるようになった。
流石に今のようになるには時間がかかったし、痛みも伴う。
魔法を使うたびに砕けた欠片が内蔵付近で反応して痛いし、残ってる欠片でオレの魔力を抑えることもできない。
そのうえ使うたびに残ってる欠片がまた壊れていく。
いつか完全に壊れて使えなくなるか、それまで肉体が耐え切れずきオレが力尽きるか。
オレはどの結果も嫌だった。
魔法が使えなくなったら六課にいる意味がなくなってしまう。
力尽きたら守れなくなってしまう。
結論としてオレは退院しても当分の間は通院。それが終わっても必ず薬を飲むことが決められた。
処方してもらった薬はリンカーコアの崩壊を抑えたり、痛み止めだったりいろんな効果を持っている。
でも薬にも限界はある。
いつか身体が慣れ、効かなくなる。
それまでずっと魔法を使い続ければ、嫌な結末が待っている。
だからオレは期限をつけた。
二十歳になるまでに春香・ヴァレスティアを助けられなかったら、完全に魔法とは縁を切る。
すべてを忘れ、海鳴りに戻って生活をすると。
助けられたら縁を切るまでは行かず、隠居生活のようなものになるだろう。
実技をほとんどしない教導官(ただのサボリ魔)にでもなろうと考えていたりする。
「とまあ、そんな感じだ」
ところどころ文脈がおかしかった気もするが、それが今まで隠していたもの。
どちらにせよ二十歳になれば話すつもりだったのに、こんな結果になるとはな・・・。
「で、陽龍、お前はどうするつもりなんだ?まだ諦めねえのか?」
慎吾が壁に寄っかかりながら言う。
オレはその言葉に、ほとんど間を開けずに当たり前だと答える。
それを聞いて周りのみんなが呆れたような声を出した。
予想はしてたけど流石に酷いな。
「陽龍、私たちに何か言うことは?」
「・・・隠しててごめんなさい?」
オレの言葉にまた呆れるフェイト。
え、なにか間違った?
「何か、して欲しいことはないの?」
「・・・許してください?」
「何を」
「戦うことを?」
「却下」
フェイトが鬼畜になった。
今までのフェイトはどこへミスディレったんだ!
カムバック!
「だーかーらー、ここにいるのはだれ!?」
「八神一家に一号と二号、ヘタ
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