ストライカーズ編!
母さんだから
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ん!?」
「え、超真面目なんだけど?」
目が覚めたのはオレの意思に関係ねぇし、巫山戯た連絡・・・他にもフェイトに連絡しなきゃいけなかった。
指一本も動かないんだからしょうがない。動かない状態で迫る水性マジックはよけられない。
うん、どれもオレのせいじゃないな。
「おにぃ、質問追加。怪我が完治してないってどういうこと?」
「完治もなにも、昨日した怪我が今日治ってたらおかしいだろ」
真面目な顔していう割に、美愛の質問は当然のことだった。
冬弥に付けられた怪我は多くはないが、それでも一日で治るようなものでもないしな。
「そうじゃない。昨日の怪我じゃなくて・・・」
九年前の事故の怪我。
美愛が言うと、一瞬だけ息が止まったような錯覚を覚えた。
なんのことだ。
なぜ知ってる。
教えた覚えはない。
わけがわからない。
アイツの言っている言葉の意味が、理解できない。
「・・・確かに、身体に痕が残ってるし、病院で看てもらってるけど、オレはどこも悪くなんてないぞ?」
嘘をついているようで心苦しいが、コレだけは言えない。
この事実を教えるわけには、いかない。
家族でも、親友でも、今はまだ言うわけにはいかないんだ。
「塗るタイプの薬をもらってるならまだ分かるけど、おにぃがもらってる薬って粉とかカプセルだよね?それ、おかしくない?」
普段のバカな態度からは想像もできない頭の回転。
ダメだ。
このままだったらはなさないといけなくなってしまう。
話したらもう、もとに戻れなくなる。
「それにさ、あの日以来、なんで前線から外れたの?今だって魔法の使用は最低限。ランクがAなんておかしい。不自然すぎる。ねえおにぃ、九年前のおにぃはなんで魔法が使えなかったの?」
一番聞かれたくない質問。
答えると、自然に結論が出てしまう。
聞いたら誰も、聞かなかったことにしてくれない。
「・・・身体が麻痺して、動かなかったんだよ」
「嘘。シャマルもおかーさんもそんな話はしてない。しかも魔力の源はリンカーコア。肉体は悪魔でも器だよ」
なんで止めてくれない。
誰かこいつの口を塞いでくれ。
これ以上事実を言わせるな。
「おにぃはあの時、リンカーコアも怪我をしたんじゃないの?だから魔法が使えなかったんじゃないの?」
周りの視線が集まる。
美愛も慎吾もフェイトもアリシアもはやてもシグナムもヴィータも、なのはも。
みんなしてオレを見る。
答えを求めている。
唯一答えを知っているシャマルは気まずそうな視線を向ける。
話していいのか、判断ができないんだろう。
なにも言わず、こいつらの記憶を消し去って欲しい。
そうすれば今までどおりでいられる。
でも、もう遅い。
たぶん言い逃れは
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