第十七話 聖魔剣ですか緋想の剣ですか
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いえば、紫さん。結局緋想の剣ってなんだったんですか?フリードが持ったら何の役にもたってなかったのに、紫さんが持つと紅いオーラが出るし。あれってどんな剣なんですか?」
「・・・・・・天気を操る剣・・・かしら?」
「なんで疑問系なんですか!?」
「ついこの間初めて使ったのよ?わかるわけないじゃない」
本当はわかってるけど。気質を見極める剣です。
「そうなんですか・・・。ところでイリナは?」
「イリナなら、私のエクスカリバーを合わせた五本とバルパーとフリードの遺体をもって本部に帰ったよ。統合したエクスカリバーを破壊したせいか、芯となっている『欠片』の状態で回収された。まあ、奪還の任務には成功したわけだよ。運よく神の不在を知らなかったお陰で、異端にもならず、信仰も揺るがない。私以上に信仰が深かったからね、イリナは」
とりあえず、イリナは帰ったと。
「緋想の剣も回収するかもしれなかったのだが、使える人材が現れた以上、その者に譲渡するらしい。よかったな、八雲紫」
おおう、以外と心の広い方々。
「ただし、研究させてくれとか」
「イヤよ!?」
思わず反射的に応えてしまった!
「冗談だ」
・・・えー。ゼノヴィア、冗談言えたの?なんか悔しい。
「・・・・・・話していいかしら?」
あ、リアスさん。
「今回のことは堕天使の総督アザゼルから、神側と悪魔側に真相が伝わってきたわ。エクスカリバー強奪はコカビエルの単独行為。だったそうよ」
「まあ、他の幹部が関わってない分よかったわ」
流石に手に負えない。本来は地獄の最下層《コキュートス》で永久冷凍らしいが、俺が消しとばしたしな。
「まあ、今回はよくやったわ、紫。お尻千叩きはなしにしてあげるわ」
なんか得した。先伸ばしになってたが、解消された。
「近いうちに、天使側の代表、悪魔側の代表、アザゼルが会談を開くらしいわ。なんでも、アザゼルから話したいことがアルらしいわ。その時にコカビエルのことを謝罪するかもしれないなんて言われてるけど、あのアザゼルが謝るかしら。私たちもその場に招待されているわ。事件に関わってしまったから、そこで今回のことを報告しなくてはいけなくなったの」
「マジッスか!?」
「まあ、想定はしていたわ。呼ばれるだろうと思っていたわよ」
多分、他の部員はともかく、俺は絶対に呼ばれる。能力のこともあるからな。
「なあ、ゼノヴィア・・・・・・あの白い奴、『白い龍《バニシング・ドラゴン》』は堕天使側なのか?」
「そうだ、アザゼルは『神滅具』を持つ神器所有者を集めている。何を考えているかはわからないが、ろくでもないことをしようとしているのは確かだ
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