第十七話 聖魔剣ですか緋想の剣ですか
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天子の技を使うことになるとは・・・・・・。
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Said木場祐斗
「ーー禁手、『双覇の聖魔剣《ソード・オブ・ビトレイヤー》』。聖と魔を有する剣の力。その身で受け止めるといい」
僕はフリードに向かって駆け出した。
『騎士』の僕の特性はスピード!フリードが目で僕の動きを追うが、フェイントを何度も入れて彼の視界から脱する。
ギィィィン!それでも僕の一撃をフリードは受け止めた。本当、大した「はぐれ悪魔祓い《エクソシスト》」だよ。
しかし、彼のエクスカリバーを覆うオーラが僕の剣によってかき消えていく。
「ッ!本家本元の聖剣を凌駕すんのか、その駄剣が!?」
驚愕の声を出す彼。
「それが真のエクスカリバーならば、勝てなかっただろうね。ーーでも、そのエクスカリバーでは僕と、同士達の想いは絶てない!」
「チィ!だったらこっちはどうだ!」
彼が左手に持っている紅い剣・・・緋想の剣と言われていたが、聞いたことがない。しかし、最強の聖剣と言われるくらいだ。強いのだろう。・・・と、思ったのだが、
キィィィンッ!
驚くほどあっさりと弾き飛ばせた。拍子抜け過ぎる。
「何だよ!何なんだよ!最強どころかとんだポンコツじゃねぇか!クソ!」
悪態をつくフリードは、僕を押し返し、後方へ下がった。
「伸びろぉぉぉぉぉ!」
彼のエクスカリバーが意思を持ったようにうねり始め、宙を無軌道に激しく動きながらこちらへ迫ってきた!
ーー『擬態の聖剣《エクスカリバー・ミミック》』の能力!
そうか、四本分の能力を有しているんだね。さらに剣は先端から枝分かれし、神速で降り注いでくる。
こちらは『天閃の聖剣《エクスカリバー・ラピッドリィ》』か。速度が武器だったね、あれは。
四方八方、上からも下からも縦横無尽に鋭い突きを放ってくるが、僕は凡て防ぐ。
君の殺気はわかりやすい。殺気の来る方向がわかれば、防ぐのも容易なことだよ。
「なんでさ!なんで当たらねぇぇぇぇぇぇぇぇッッ!無敵の聖剣様なんだろぉぉ!昔から最強伝説を語り継がれてきたじゃないのかよぉぉぉぉ!」
フリードが叫ぶ。その姿はには明らかに楽しみと共に焦りの影も見えた。
「なら!なら、こいつも追加でいってみようかねぇぇっぇ!」
聖剣の先端が不意に消える。
透過現象?これは『透明の聖剣《エクスカリバー・トランスペアレンシー》』の力だ。刀身を透明にさせる能力。
だけど、殺気の飛ばし方を変えなければ、いくら刀身が見えなくてもーー。
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