スーパーロボット大戦OG外伝
0550話
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さぁ、どうする? このまま投降するのなら痛い目に遭わなくても済むが?」
「ごめんなさい、デュミナス様の為にもそれは出来ません。ティス」
「分かってるよ。こうなったら、何が何でもあいつの時流エンジンを奪い取ってやる。全機、あのチビ助に攻撃だよ! デスピニス、あたいらも!」
「うん。……ごめんなさい、ごめんなさい」
その声と共に、残りのバルトール10機にエレオス、テュガテールがこちらへと向かって来る。前方をバルトールに任せ、中衛をエレオスが。そして後衛をテュガテールが務め、その子機でもあるパテールと共にビームを連続して放ってくる。
「さっきも言ったが、それは悪手だ。トーチカ1での事を学習していないのか? ファントムッ!」
ヒュドラから新たに放たれる32機のファントム。先に放たれていた16機のファントムと共に、ニーズヘッグの前方へと攻撃を阻むようにして待機しており……
「これもついでに味わえ!」
ファントム目掛けて腹に内蔵されている拡散ビーム砲と、ヒュドラから18門のビームを放つ。
それぞれ全てがファントムへと着弾し、同時にそれぞれのビームをまるでシャワーの如く周囲へと反射する。そしてそれは、今にもニーズヘッグとの距離を縮めようとしていたバルトール10機へと連続して降り注いだ。尚、バルトールにとって不運だったのは、テュガテールとパテール、エレオスの持っている杖から放たれたビームも反射された事だろう。
ビームが雨霰と降り注いではバルトールへと小さいが確実にダメージを与えていく。何しろファントムに反射して拡散しているので、1撃1撃の威力はかなり低いのだ。その為に即座に撃破という羽目にはならなかったのだが、それでもダメージは蓄積していき……
「仕上げだ!」
前2つのヒュドラに組み込まれているランツェ・カノーネの砲門をバルトールの方へと向けて、トリガーを引く。貫通力の高いビームが連続して放たれ、1発のミスもないままにバルトールへと着弾しては貫通、破壊、爆散と繰り返されていく。
『なっ!』
こうまで一方的な展開になるというのは、向こうにとっても計算外だったのだろう。ティスとデスピニスの思わず上げた声がオープンチャンネルで流れる。
そしてその隙を逃す程に俺は甘くは無い!
既にバルトール全機が消滅したその一瞬の隙を突き、ツイン・ドライブを使いバルトールとテュガテールの中間にいたエレオスへと急速に接近。同時に……
「アダマンハルパー、展開!」
その声と共に巨大な大鎌状態になったアダマンハルパーを振り下ろす。
キンッ!
エレオスが咄嗟に構えた錫杖で致命的な一撃は回避するものの、断罪の刃の如く振り下ろされた大鎌は、鋭い金属音を立てながら錫杖の柄を真っ二つに切断する。
そして
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