スーパーロボット大戦OG外伝
0550話
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相手にあの程度の戦力ではな……」
コーネリアの声を聞きつつ、ニーズヘッグのT-LINKシステムへと念動力を込めていく。
「さぁ、ニーズヘッグ。お前の実力を他の奴等に見せてやれ!」
その声と共にツイン・ドライブを全開にし、空中に浮遊している状態から一気にトップスピードまで持っていく。その速度は、機動性や運動性に極限まで特化しているバルトールと比べても、まるで大人と子供の如き速度差だったと言ってもいいだろう。
殆ど一瞬で先頭のバルトールへと肉薄し、そのまま隙間を縫うように通り抜けていく。もちろん、ただで通り抜けるのではない。ヒュドラの先端に装備されているビームサーベルを3本ずつの合計18本展開しながら、ヒュドラ6基をT-LINKシステムでコントロールしながら、だ。そのまままるで踊るかのようにバルトールの群れの間を通り過ぎ……そして、その後ろへとニーズヘッグが姿を現した次の瞬間には、6機のバルトールが機体の様々な場所を切断されて爆発を引き起こす。
「……馬鹿なっ、何だ今の動きは。いくら高性能のテスラ・ドライブを使っているとはいっても、到底パイロットがGに耐えられるような動きではないぞ!?」
「いや、それよりもあの6枚羽。もしかして全部アクセルが自分で個別に動かしているのか?」
「ええ、そうよ。T-LINKシステムでね」
カイの驚愕の叫びと、イルムの疑問。そしてそれに答えるレモンの声。
それらを聞きつつ、ヒュドラからT.T.キャノンを発射。放たれたビームは念動力に従って大きく弧を描きながら、撃破はされていなかったものの、それでも装甲の薄いバルトール故に散らばった破片で多かれ少なかれダメージを受けていた残り4機のうち2機を纏めて貫き、次の瞬間には2機共爆散する。同時に。
「ファントムッ!」
ヒュドラ2基から放たれた16機のファントムがバルトールへと殺到し、ビームソードを展開したまま雨の如く降り注ぎ、その牙を連続して突き立てる。バルトール1機につきファントムが8機。そのビームソードが細い手足や胴体、あるいはセンサーの類が詰まっている頭部へと連続して突き立っていく。
「さて。これで残るバルトールは10機に、指揮官機が2機だな」
背後で起こるバルトールの爆発を背に、そう宣言する。
「ぐっ、くっ、くそ。こんなに手強い奴だったなんて。前の時はそれなりに戦えてたのに」
恐らくトーチカ1での事を言ってるんだろうが、あの戦いはニーズヘッグの初陣であり俺もまだ慣れていない事もあって機体を使いこなせていなかったからな。だが、今は違う。幾つかの戦闘を潜り抜け、T-LINKフレームに内蔵されているT-LINKシステムに関しても習熟度が増してきたのだ。いつまでもあの時と同じと思って貰っては困る。
「
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