ヘルヘイム編
第14話 どう使う?
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ナッツはじめ、チームメイト全員が咲とヘキサ側の話題に参加した。
「そこはほら、オトナってムダにこんがらがるのスキじゃない」
「元はといえばインベスゲームをはやらせたのも、ベルトをバラまいたのも、ぜーんぶユグドラシルなんだよな。そのくせ、インベスが出ても助けてはくれない。なのにインベス事件はぜーんぶあたしらのせい、と」
「……ショアクのコンゲン」
「ヘキサのお兄さん悪く言うな」
「……ごめん。ヘキサ」
「いいわよ、チューやん。実際、貴兄さんのせいでいくらか悪くなったこともあるから――」
「でもってぇ、咲の話によると、葛葉のにーさんとカイトはそんなユグドラシルにケンカ吹っかけようとしてるわけだ。あれ、よく考えるとこれムリゲーじゃね?」
「モン太もそう思う? あたしもよ。ねえ、ナッツ」
「あたしもトモとモン太に一票。二人だけじゃきびしーんじゃないの」
咲は缶を強く握った。缶が小さく凹んだ。
不利な状況でも、性格からして紘汰も戒斗もやめないだろう。それを知っていながら、自分はのうのうとしていていいのか。
「――――、あの、さ」
声を上げると外れた音程になった。
チームメイトの目が一斉に咲に注がれる。強く握った缶が生温かくて気持ち悪い。
「これ、これからどう使おうか」
咲は6人の輪の中心に黒光りする戦極ドライバーを置いた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ