暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
閑話01「とある茶髪の男女の休日」  ※リメイク版
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かね…



―――
――


数時間後。
懐に武器を隠した恐いお兄さんが来たり、スカートを捲ろうとする悪ガキが居たり、恭也の妹とその友達が来たりと些細なことがあったりしたが何とか客を捌き切り、

[カラン]

「ありがとうございました♪」

たった今、最後の客が店を出た。

「ふぅ…」
「終わった〜!!」

「皆、お疲れ様。特にキョウコちゃん…じゃなくて鏡也君と虚ちゃんは急にごめんなさいね」
「いえいえ、これもシュークリームのためですから♪」
「はぁ…せめてもうちょっと包み隠しなさいよキョウ」
「フフ♪ 頑張ってくれた二人にはご褒美の他に好きな飲み物を一杯奢るわ♪」

「「あざッス/ありがとうございます」」

「リクエストはあるかい?」

桃子の隣に立つ若い男。
夫の志郎が2人にリクエストを取る。

「ミルクティ〜」
「えっと、ダージリンでお願いします」
「わかった。ちょっと待っててね」
「は〜い」

そう言うと、二人は奥へと行ってしまう。

「……相変わらずその一択だな。たまには珈琲とか頼んだらどうだ?」
「やだ。苦いの嫌い」
「子供か」
「うっさい。喋ってないで働いたらどうだ恭也」
「さっき最後の客が帰ったのを見てなかったのか鏡也」

[カラン]

「いらっしゃいませ〜」

「ほ〜ら、客が来たぞ働け恭也」
「……あの人たち来るの4回目だな」
「働いてるとき、奥の方に座ったやつが一番しつこく観てきたな…」
「私は斜め前の席に座った人がそうだった気がするわ」
「……わかるものなのか?」
「「経験上何となく」」
「……そうか」

「きょ〜ちゃん、珈琲4つだって〜!!」

「ほら、妹にばっか働かせるなよお兄ちゃん」
「やれやれ、すぐに行く」

そう言い、一度奥へと戻る恭也。
それと入れ違いに今度は桃子がカウンター席へとやってきた。

「はい、お待たせ♪ ミルクティとダージリンにシュークリーム2つよ」
「待ってました♪」
「ありがとうございます」
「それと、後で桃子さん一押しのお店を書いて渡すわ。あともしよかったら、恭也(荷物持ち)を使って♪」
「はい! こき使ってやります!!」
「勝手に人を荷物持ちにしないでくれるか母さん。そしてお前は遠慮しろ」
「ふふ、ゆっくりしていってね」

いつもの笑顔を浮かべながらそう告げる桃子。
それに対し、先ほどの注文の品を美由紀へと手渡した恭也は心底嫌そうな顔をしている。


「さ〜てと、いっただっきま〜す♪」

[ハムッ]

「〜♪」
「ほんと、甘いものが好きよね」
「うん、大好き♪」

幸せそうに好物を食す鏡也をみて、頬笑みを浮かべながらそう告げる虚。

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