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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十五話
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「ええ、あります。というよりも私は、そのために作られた存在といってもよいでしょう」
「ちょっと待て……まさか、閃光の魔導書の本当の目的とは……?」
「はい。歪められてしまった夜天の魔導書を元へと戻すためのデータバンクであり、そのために戦う力を主へと与えるユニゾンデバイスです」
一同に電撃のような衝撃が走る。
「と、いうことは……」
「ま、それも私の仕事ですね。まぁ私のというよりは、ここからは私とリインフォースさんの仕事というべきでしょうか。次は?」
まるで近所に買い物にでも行くかのような気軽さで答えて次を促す。そこでクロノが再び口火を切った。
「まぁ、詳しくは後で聞きましょう。おそらく、これが一番の問題だと思います。『暁の交響曲』という組織についてです」
「これに関しては、目下調査中。ただ少なくとも、ジュエルシードの時も現れたし、今回も現れたということは、次元世界をまるごと一つ吹き飛ばす威力のロストロギアを求めている、ということは確かね」
リンディが手元の資料を読みながら話す。
「篠宮さんみたいな偏狭の世界に住む人まで巻き込めるなんて、いったいどんな組織なのかしら……」
「結局、連中に対する対抗策は今のところなし、ということですかね」
「ええ、そうなるわね。もしかしたら本局に資料があるかもしれないけれど……」
「今からアクセスして資料を検索するにも、ものすごい時間がかかりますからね……」
そして、クロノが結論をまとめた。
「では改めて。今回の結果として、闇の書に関することはアスカ殿にお任せし、我々アースラスタッフは『暁の交響曲』という組織について調査を進める、ということでよろしいでしょうか?」
全員が無言でうなずく。すると、クロノがアスカに向けて頭を下げた。
「ではアスカさん、お手数をおかけしますが、よろしくお願いします」
「承りました。それにもとよりそのつもりですから」
「私たちはどうしたらいいんですか?」
するとなのはが質問をぶつける。今の話を聞く限り、現段階ではこれ以上自分が関われることがないと思えたからで、それは間違いではない。クロノがなのはに答える。
「なのはは地球到着と同時に、すぐに家に帰って家族に無事な顔を見せるんだ。まぁどの道もうしばらくかかるし、それまでに君ができることは、この戦いで使った体力と魔力を回復させること。後は僕らの仕事だ」
「何かお手伝いできない?」
「気持ちは嬉しいが、内部に関して部外者に漏らしたら僕やハラオウン艦長が危ないからね」
「うーん、よくわからない……」
「まぁ、ゆっくり休んでてってことだ」
「僕はどうしたらいい?」
そこに便乗してユーノが質問する。なのはとは違い、彼は管理局員だから仕事が、クロノ
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