最終話〜エピローグ〜
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人グループ”を見つけようとしていた。
しかし襲撃を受けた将校からの情報は外見や性別など特徴が全てバラバラであった為、犯人の確保はほぼ無理と言われていた。毎回その襲撃の際に監視カメラにその犯人の映像が写っていても、男性の時もあれば女性の時もある。そして黒髪の時もあれば金髪の時もある。デバイスを使っている時もあれば、体術のみを使っていることもある。
このように集めた情報のなかの共通点が汚職の情報の確保しかない為、未だにわかったことと言えば彼らが組織で活動しているということだけであるのだ。
おかげで捜査は難航し、今ではもう一時的に捜索活動を打ち切ってしまっている。何故なら今の管理局には他にやらなければならないことが多く存在するのだから。
ゲンヤは彼女が離れていく中で、先ほどの彼女の表情の陰りが頭に浮かんでくる。
「…………まだまだ先の長い若造にあんな顔をさせるのが、今の大人か…………反吐が出る」
去っていくはやての後ろ姿を見ながら吐き捨てた。
機動六課
はやてとゲンヤの会話からさらに数ヶ月後。
その日、機動六課は運営期間である一年を迎えその任を終えようとしていた。
隊舎では簡単なものではあるが解体式が行われ、そしてそれが終わると各々次の勤務先に向かう者、残って打ち上げを行おうとする者などに分かれていく。
その光景をどこか遠巻きにスバルとティアナの2人は眺めていた。
「……ティア」
「なによ?」
「何かあっという間だったね」
「……そうね」
それは機動六課の事を言っているのか、それともジェイルの起こした事件――――今ではJ・S事件と呼ばれている事件の事を言っているのか、ティアナは分からなかったがどちらにしても同じように感じている自分がいた為彼女は同意の声を溢す。
2人はそのまま示し合わせたように歩き出す。そして再び口を開いたのはまたもやスバルであった。
「私たちに何ができたんだろう?」
「…………」
「息巻いて色々と頑張って、でも肝心な部分には干渉もできなくて」
思い出しながら、ほんの少しの悔しさを滲ませながら、彼女は語るように口を動かし続ける。
「気付いた時には自分ができたことはほんの少しで、全部もう終わってた」
「…………」
スバルはしゃべり続けるが、隣りで一緒に歩いているティアナは相変わらず無言。
「ねぇ、ティア。私たちって――――」
何かを言おうとしたスバルはその先を言うことができなかった。その理由は簡単。何か硬いものを強打する音が響いたのだ。
その音源はスバルの頭部。
まぁ、要するにティアナがスバルの頭を思いっきり引っぱたいただけなのだが。
「〜〜〜〜〜〜ッ!!」
声になら
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