最終話〜エピローグ〜
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ゆりかご陥落から数ヶ月。たった1つの事件が多くの出来事を引き起こし、そして公表できることと公表できないことを多く生み出し、そして一応の終結を迎えることになった。
ジェイル・スカリエッティが主犯とされる一連の事件。それは大きな波紋を生んだ。
今回の事件により多くの管理局側の不祥事が明るみに出ることになり、組織として様々な方面からの大きな非難の声が上がったのだ。事件の時に被った被害も大きく、組織の再編成など自分達の陣営の事を見直さなければならない事が多い中、聖王教会や一般人に対する表明までしなければならなくなり、事件そのものが終わっても事後処理はまだ終わる気配を見せてはいなかった。
管理局本部
今日も今日とて、ここ管理局の本部では失くした信頼を何とか取り戻すために奔走する職員たちが大勢いた。彼らの表情は様々で不満を持つ者、前向きに頑張っている者、何かを諦めた者など千差万別である。
そんな中、少し疲れてはいるが微笑を浮かべながら歩く職員がいた。機動六課部隊長であるはやてである。
彼女はここに諸用があったのだが、既にそれも済ませ今は六課に帰ろうとしているところであった。
「おい、八神」
真っ直ぐ出入り口に向かっていた彼女の背中に声が掛かる。その声に聞き覚えがあった彼女はすぐに反応し、声の主の方に顔を向けた。
「ナカジマ三佐」
「おう」
声をかけてきたのは壮年の男性。彼はギンガとスバルの父であるゲンヤ・ナカジマ三等陸佐である。彼は陸の1つの部隊の部隊長を務めており、今回の事件に置いては陸における物資の流通などからレリックの捜索をはやてが依頼していたりしていた。
さらに彼の部隊は、はやてが指揮官としての研修を行った部隊でありある意味では彼女の先生とも言える人物でもある。
「ナカジマ三佐、今回の事件では色々お世話になりました」
まず初めに彼への感謝の言葉から述べ、頭を下げるはやて。だが、それをゲンヤは苦笑いで返した。
「おいおい、タメ口こそ使っているが階級はお前の方が上だぞ。そんな簡単に頭を下げるなよ」
「う〜ん、未だにそこらへんは慣れんので多めに見てください」
今度ははやてが苦笑いで返す番であった。
「ハハハ、まぁ、そっちのほうがお前さんらしいっちゃらしいか」
少しの間お互いに笑い合っていたが、呼び止めた手前自分から話すのが礼儀だと考えたのか、ゲンヤは先に口を開いた。
「今回のヤマで色々とあったようだが、今そっちの方はどうなってんだ?」
「あれ、ギンガからは聞いてないんですか?」
「お前なぁ……ギンガは昼間俺と更生施設の方に缶詰だぞ?あいつもソッチの事情は全部把握してるわけないだろうが」
ゲンヤの言葉にそうい
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