As 06 「大切な少女」
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同じだよ。……なぁはやて、前にも言ったけどもっと素直になってもいいんじゃないか?」
はやては返事を返してこない。だがそれで構わない。彼女は今泣いており、俺にはまだ続けて言いたいことがあるのだから。
声を殺して泣いている彼女の頭を撫でながら、俺は続きを言い始める。
「シグナム達はもう家族だろ。家族ってさ……迷惑をかけたり、かけられたりするものだと思うんだ。もちろん、いきなりは無理だと思う。けどさ、あいつらだってお前に甘えてほしいって思ってると思うんだ。だから……」
「……そうかもしれんけど、そうじゃないかもしれんやん。ショウくんはわたしと同じ傷がある。やからわたしのことを分かってくれるのは分かるよ。でも……シグナム達のことは」
「分かるよ。俺はお前の家族じゃないけど……お前にはもっと甘えてほしいって思ってる。それにシグナム達に負けないくらい……俺はお前が好きだ」
だから死なないでくれ……いや、死なせたりしない。お前の笑った顔も泣いた顔も、これから何度だって見ていく。少しの間だけ我慢してくれ。時間内にお前を救う方法を見つけてみせるから。
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