第40話。変人と七つ夜。
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・・・・」
ドンピシャ〜と喜ぶ俺を申し訳なさそうに呼ぶ声がする。
「その・・彼女は・・・・」
「おう、そうやった。紹介がまだやったな。さっちんや。」
「さっちんじゃないよっ!えっと・・弓塚さつきです。」
「去年の5月頃にあったロア騒ぎの時に会ったんよ。」
「えへへ、晋吾くんに助けてもらった口です。」
「ッ!?そうでしたか・・仲間だったんですね。」
そう言ってさっちんの手を取るシオン。目がキラリと輝く。
「じゃあ・・」
「ええ、私も晋吾に助けてもらいました。」
「そっか!仲間だね!」
「はい。仲間です。」
共通点から仲間意識が発生した模様です。
「あ〜。そろそろ先に進んでもええか?」
「あっ・・スイマセン。」
シュン・・とするシオン。いや、そこまで落ち込まんでもええやん
気を取り直して、最近の物騒な噂とやらを聞く。
「一番聞くのは殺人鬼の再来かなー。殺人事件が多いみたい。」
「殺人鬼か・・」
「でも去年のって殺人鬼じゃなくて吸血鬼でしょ?鬼違いだよね〜」
なんだその鬼違いって・・・・
「あんまこういうの聞くのなんやけど・・どんな死体だったとか分かるか?」
「んー。バラバラ殺人だったって聞くいたよ。」
はい。七夜さん参加確定〜。
「私、去年みたいなことがあったから、夜遅く出歩かないことにしてるんだ。予備校もあるけど、家から一番近いところにしたし、遅くまで残らないようにしてる。」
「やるなさっちん。命あっての物種っていうし、心構えやな。」
「生命に関する危機管理能力の高さは、生物の有能性を分けるひとつです。誇れるものですよ。さつき。」
俺とシオンに褒められて照れるさっちん。
「えっ・・えっとね!次に聞くのはね!」
照れ隠しのように慌てて話を続けるさっちん。
んー次か〜。まぁ順当で教授かな?ホテルの事件の生存者もいっぱいいるし。
次点で暴走アルとか?出力4割とかだった気がするからまぁ楽だろうが・・
「黒塗り釘バットの少年かな?」
・・・・・・なんですと?
シオンの視線を感じる。こっち見んな。
「バットで殴られるらしいんだけど、こっちの被害者は、生きてる人と死んじゃった人とマチマチらしいのよね。」
「・・・・ふ〜ん。そうなんか。」
「そういえばさ、晋吾くんなんでゴルフバック持ってるの?見せて!」
「ちょっ・・おま・・・・」
俺、シオンと隣同士に座っている座席の関係上。荷物はさっちんの隣。
つまりゴルフクラブケースもさっちんの隣。待て!待つんだ!!
ジィ〜っと開けられるケース。見える黒塗りの釘バット。
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