打楽器奏者、登場する。
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
?で、後ろの二人はラッテンに倉田ユイで、そっちのは・・・」
「あ、自分は風間レヴィ、皆さんの護衛みたいなことしてるっスよ」
そういえば、さっき自己紹介したばっかりだった。
レヴィちゃんはステージに上がってなかったから、知らなくて当然か。
「それで、話というのは?」
「いや、少し話を聞いときたくてな。昔、魔王“奇跡の歌い手”とは一悶着あったからな」
その言葉に、僕はどう反応していいかわからなかった。
先代は、魔王だった・・・そうである以上、被害にあった人は当然いるわけで・・・
「ま、その辺りについては今の演奏を聞いて何となく分かったけどな。奏は、そんなやつじゃなさそうだ」
「・・・ありがとうございます」
正直に嬉しかった。
偏見からこられるのは、かなりきつい・・・
「で、だ。オマエさんはなんだって同族を集めてるんだ?」
「・・・どうして、気になるんですか?」
「主催者権限を手に入れるかもれないんだ。気になって当然だろう?」
まあ、危ないものをもつようになるんだもんね。
気になって当然、か。
「特に、深い理由はないんですよ。ただ、一緒に音楽を演奏する友達が欲しいだけです」
「嘘では・・・なさそうだな」
「分かるんですか?」
「これでも、無駄に長くいきてるんでな」
年の功、ということでしょうか?
「なら、あんたに任せるのが一番だろうな」
「えっと・・・任せる、というのは?」
「“音楽シリーズ”を、だ」
ガロロさんのその言葉に、僕は心底驚いた。
まさか、ここでその名前が出てくるとは・・・
「白夜叉から“狂気の指揮者”の事を聞いて、な。うちのコミュニティにも“音楽シリーズ”のギフト保持者はいるんだが、たった一人。音楽シリーズは同族でしか相手できないというのがセオリーだから、そんな相手から守れそうにないからな」
「そう、ですか・・・でも、あまりいい待遇は出来ませんよ?」
これは、はっきり話しておいたほうがいい。
「知っての通り、僕たちのコミュニティは“ノーネーム”です。それも、打倒魔王を掲げている。必然的に、その戦いに巻き込むことになってしまいます。参加することも、かなり可能性は高いです」
「まあ、そうだろうな」
でも、といいながらガロロさんは続ける。
「コイツ本人も行きたがってるし、何より、“狂気の指揮者”とやらに襲われたときの方が心配だ」
「・・・分かりました」
「そうか。ほら、オマエからも挨拶しろ」
そこで話が纏り、ガロロさんは自分の影に隠れていた子を前に押し出す。
そのこは恥ずかしそうにもじもじしていましたが・・・やがて、顔を上げて挨拶をしてくれました。
「は、初めまして!ロ・・・私は、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ