暁 〜小説投稿サイト〜
箱庭に流れる旋律
打楽器奏者、登場する。
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!」
「お願いですから、少し頑張ってください」

 ユイちゃんは本当に疲れているように見えるけど・・・演奏には一切支障がないし、まあいいか。最近、こう考えることにためらいがなくなってきてるけど・・・良くない傾向かな?



♪♪♪



 案内された先には、もう既に何人かの・・・人?が来ていた。
 サラさんの話から考えると、ここの連盟のお偉いさんだろう。猫の人の影に隠れるようにしている小さな子が気になるけど、他の人も、お偉いさん、って感じがするし。

「えー・・・では、まずはご挨拶から」

 僕たち三人は既にステージに上がって楽器も持っているので、もう分かっている気はするけど。

「まず、僕から。ジン=ラッセル率いる“ノーネーム”所属の、“音楽シリーズ”歌い手ギフト保持者、“奇跡の歌い手”の天歌奏です」
「同じく、“音楽シリーズ”笛吹きギフト保持者、“ハーメルンの笛吹き”ラッテン」
「同じく、“音楽シリーズ”ヴァイオリニストギフト保持者、“強欲(アワリティア)のヴァイオリニスト”倉田ユイだよっ」

 ユイちゃんの元気が出たみたいなのは良かったけど・・・この場でその挨拶は・・・

「あー・・・今回は何でも一曲演奏すればいい、とのことでしたので、普段からよく演奏する曲を。本番ではまた違う曲を演奏させていただきます。・・・剣の舞」

 間違いなく、この曲が一番演奏することが多い。
 そんな理由からこの曲を選び、この場では演奏することにした。
 もちろん、本番で演奏する曲はしっかりと、選んである。


 そして、演奏が終わると・・・

「フン。確かに、音楽シリーズで間違いないようだな」
「ご理解いただけて嬉しいです。では、今日はこれで終わりでしょうか?」
「ああ。・・・本番も期待している」

 そう言いながら出て行ったのは、二翼のリーダーだと言う人。
 後から聞いた話だと、信用していなかったのはこの人だけで、他の人は興味本位から来ていたのだとか。

「ふぅ・・・ああいう人、僕苦手です」
「ユイもー・・・お兄さん、抱っこで運んで〜」
「僕、そんな力ないですよ・・・」
「自分でよければ運ぶっスよ、ユイさん」

 レヴィちゃん、見た目に反して力強いですからね・・・
 と、そんなくだらないことを話しているうちに見に来ていた人も減り、二人だけが残っていた。
 こっちに向かってくるけど、何か話でもあるのかな?
 あ・・・あの子、最初に気になってた子だ。こんなところにくるには幼いな、とは思ってたけど・・・何か用があってきてたのか。

「初めまして、天歌奏。俺はコミュニティ“六本傷”のリーダーのガロロ=ガンダックだ」
「あ、これはどうも。僕は、」
「さっき聞いたよ。天歌奏、だろ
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