暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
16弾 雨に濡れた殺意
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」
『違ったらなんとかしなさいよ。あんたなら、どうにかできるはずだわ』
無茶言うな!バカだバカだとは思っていたが、コイツは正真正銘のバカだ。
よく世間から批判されることだが、武偵は迅速な解決を旨とするため、その場その場の判断で物事を解決する傾向がある。
だが――――アリアのこれは、セオリー無視もいいところだ。それが不満なら非常識と言い換えてもいい。
要するに有無を言わさず現場に一番乗りして、その圧倒的な戦闘力で一気にカタをつけてしまおうというわけだ。チームメンバーへ過剰な期待をすることは気にしないとしても、俺はこういうやり方はあまり好きじゃない。
何故なら――――
「――――ああ。1年前までの俺に似てるからか」
強襲用のパラシュートを使いつつ、俺とアリアはほとんど自由落下するような速度でバスの屋根に転がった。
久々の
空挺
(
エアポーン
)
だったので、俺は危うくバスから滑り落ちそうになる。
その腕を、アリアがつかんで引き留めてくれた。
「ちょっと――――ちゃんと本気でやりなさいよ!」
イラッとした声で叫ぶアリアに、
「これでも本気でやってるっての!久々の
空挺
(
エアポーン
)
だったから、ちょっとミスっただけだ!」
今のは嘘ではないが本当でもない。確かに久々の空挺のせいもあるが、他にも1つ理由がある。だが、今アリアにそれを言っても仕方がない。
俺は足が震えているのがアリアにバレないように屋根にベルトのワイヤーを撃ち込み、振り落とされないようにする。
アリアも自分のワイヤーを使って、リぺリングの要領でバスの背面に身体を落としていった。
俺は犯人が車内にいた場合のために、伸縮棒のついたミラーで車内を確認する。車内には生徒たちがひしめきあっていて、犯人と思われる人物の姿は今のところ見当たらない。
俺は窓際にいた生徒に窓を開けてもらい、ワイヤーを切り離して車内に入った。
もともと大混乱だった生徒たちは、俺が入ってきたのを見て一斉に騒ぎ立てる。
いくつもの言葉が交錯し、何を言われてるのかさっぱり分からない。
「ミズキ!」
聞きなれた声に振り向くと、そこにはさっきバス停で『2限で会おう!』などと言い残して俺を見捨てた
武藤
(
むとう
)
がいた。
「武藤か。2限はまだだが、また会っちまったな」
「あ、ああ。ちくしょう……なんでオレはこんなバスに乗っちまったんだ?」
「俺を見捨てずに乗せていればこんなことにはならなかったかもな」
大量に皮肉を混ぜて言う。俺はさっき見捨てられたことを忘れていないからな。
「――――あれだミズキ。あの子」
武藤が指したのは、運転席の傍らに立つ眼鏡の少女
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