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緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
15弾 バスジャック
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転車で、今回がバス……奴は毎回、乗り物に『減速すると爆発する爆弾』を仕掛けて自由を奪い、遠隔操作でコントロールするの。でも、その操作に使う電波にはパターンがあってね。あんたを助けた時も、そして今回も、その電波をキャッチしたのよ」
「でも、『武偵殺し』は逮捕されたはずじゃなかったのか?」
「それは真犯人じゃないわ」
「何だって?おい、ちょっと待て。おまえはいったい何の話をしてるんだ?――――」
おかしい。
この話はあちこちおかしい。
だが――――
アリアはビシッとこっちに振り向き、そのツリ目で俺を睨んできた。
「背景の説明をしてる時間はないし、あんたには知る必要もない。このパーティのリーダーはあたしよ」
アリアは、ぐい、と俺に胸を張ってみせた。あまりにも胸が無いせいで背伸びをしようとしてるようにしか見えないが。
なんて、茶化してる場合じゃない。
「待て……待てよアリア!おまえ――――」
「事件は既に発生してるわ!バスは今、この瞬間にも爆破されるかもしれない!ミッションは車内にいる全員の救助!以上!」
「――――リーダーをやりたきゃ勝手にやれ!でもな、リーダーならそれらしくメンバーにきちんと説明をしろ!どんな事件にも、武偵は命を懸けて臨むんだぞ!」
「武偵憲章1条!『仲間を信じ、仲間を助けよ』!被害者は武偵校の仲間よ!それ以上の説明は必要ないわ!」
その言葉をきっかけに、俺の中で何かキレた。
「ふっざけんな!アリア、おまえは仲間を死なせたいのか!?」
今までとは質がまるで違う俺の怒鳴り声に、さすがのアリアも驚いたらしく目を見開いた。
ああ、言ってしまった。これは、このセリフだけは、俺が言ってはならないセリフだったのに。
その時、俺たちの上空から、雨水に混じって激しい音が聞こえてきた。
――――ヘリの音だ。
見上げれば、青色の回転灯を付けた
車輌科
(
ロジ
)
のシングルローター・ヘリが女子寮の屋上に降りてこようとしているところだった。
アリア……手際よく、こんなものまで呼んでたのかよ。
こうなってしまえば、たしかに説明を聞いている時間はなさそうだ。
「……クソッ!ああやるよ!やればいいんだろ!やってやるよ!」
俺がヤケクソ気味に怒鳴るのを見て、アリアは濡れたツインテールをヘリの風になびかせて――――
――――笑った。
「ミズキ。これが約束の、最初の事件になるのね」
「大事件だな。最近の俺はとことん不幸だ」
「約束は守りなさいよ?あんたが実力を見せてくれるのを、あたしは楽しみにしてるんだから」
「言っておくが、俺にはおまえが期待してるほどの実力は無いからな。ブラン
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