暁 〜小説投稿サイト〜
SAO 〜冷厳なる槍使い〜
SAO編
第一章  冒険者生活
3.後ろではなく
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がら難しい顔をして考え事をしてるみたいだった。

「……えーと、キリュウさん? あたしたちも行きませんか?」

 ネリーがそんなキリュウさんに声をかける。

「…………ん? ……ああ、そうだな」
「……どうかしたんですか?」

 少し上の空なキリュウさんに、レイアが心配そうに訊いた。
 今、リビングに残っているのはわたしらだけだ。

「……いや、先ほどの話の中で何か違和感を感じたのだが……それが何かが解らないんだ」
「違和感……ですか?」
 
 わたしたち三人が同時に首を傾げた。

 ――ふーむ、違和感ッスかぁ……。正直、話についていけなかったわたしに解るわけもなく……。

 結局、キリュウさんの言った違和感が何かは解らずに、わたしたちは村長宅を出た。









 モンスター襲撃までの残り時間【0:41】
 わたしらはキリュウさんの要望で鍛冶屋にいた。

「あれ? 買いたい物って《それ》だったんスか?」
「……ああ、敵が多いらしいからな。もしもの時のためだ」

 そう言って購入ボタンを押すキリュウさん。
 確かにキリュウさんはわたしらよりも、もしものことが起こる可能性は高い。それを考えたらやっぱり必要かなと思う。
 でもわたしら三人にはキリュウさんのように繊細な動きはまだ出来ない。だから動きを妨げるような余計な重さは極力なくした方がいいとのことなので、わたしたちは何も買わなかった。








 モンスター襲撃までの残り時間【0:19】
 防衛担当であるエウリア村の川側の左の門に着いたわたしたち。
 教えてもらった通り、村の外周のこちら側の塀は深い川に面していて、門へは幅約6メートル、長さ約10メートルほどの石橋を渡る他は辿り着けそうにない。守るには良い場所だと、素人意見だけどそう思う。

「お、ようやくご到着か。逃げたかと思ったぜ」

 先に来ていたリックさんがニヤニヤしながら話しかけてきた。……てか、わたしらをジロジロ見るのはやめて欲しいッス。
 ここでこの門の防衛担当メンバーを改めて言うと、

 キリュウPT:キリュウ(長槍使い)、ルネリー(盾剣士)、レイア(片手剣士)、チマ(片手剣士)

 リックPT:リック(長槍使い)、ネルソン(短剣使い)、その他の人(盾剣士×3、短剣使い×1)

 こんな感じ。
 右側の門はクラウドPTとジョーストPTの担当だ。正直さっきヒステリってたジョーストさんが逃げ出さないかすっごく不安……。
 2PTで協力するといっても、いきなりの連携なんて逆にお互いの足を引っ張り合う結果になりかねない。なので、基本的には各PT自身で何とかする。でも、助けを呼んだらお互いに出来る限り助ける。話し合った結果
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