六魔壊滅!?
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い労いの言葉をかける。
が・・・心の声が聴こえるコブラには、聴こえていた。
(正規ギルドに敗れる六魔などいらぬわ、クズが!)
ブレインの本音が。
「くそォ・・・くそォ・・・!」
涙が零れる。
その目に、相棒であるキュベリオスが映った。
(オレの祈り・・・オレは・・・たった1人の友の声を聴きたいだけだった・・・キュベリオス・・・)
ドサッと、ナツやココロのようにうつ伏せに倒れるコブラ。
そんな彼にはキュベリオスが寄り添っていた。
ナツは睨みつけるようにブレインを見上げる。
「お前・・・仲間じゃねーのかよ」
「仲間などこの先いくらでも増やせる。ニルヴァーナの力でな」
「酷い・・・あなた、酷すぎます!」
いくら敵とはいえ、こんな倒れ方をココロは認めない。
ぎゅっと唇を噛みしめ、匍匐前進をしてコブラに向かう。
「ごめんなさい、コブラさん・・・私はウェンディちゃんみたいに治癒の魔法は使えないから、傷を治してあげられません・・・だけど、心配くらいは、させてください・・・」
気を失っているコブラにその言葉は届かない。
だが、ココロは呟いた。
そして怒りの表情を浮かべるナツは、はっきりと言い放つ。
「そんなのは仲間って言わねえだろ、操り人形だ」
ナツの鋭い睨みにも、ブレインは表情を崩さない。
「そう噛みつくな、私はうぬらの力を気に入ったのだよ。言ってる意味が解るかね?」
「うぐ・・・うう・・・」
「あぅ・・・くぅ・・・」
ブレインを睨みつける。
が、毒によって体は自由に動かず、ナツに至っては乗り物酔いまで発動中だ。
「うぬらを私の最初の操り人形にしてやろう」
ニルヴァーナによって善へと変わり、連合軍に協力する元六魔将軍のホットアイ・・・否、リチャード。
彼は六魔将軍最後の1人であるミッドナイトと戦う為に残った。
そして―――リチャードの前には、倒れるミッドナイトがいる。
「このボクが・・・ま・・・負ける・・・?」
「強い信念を持つ者が勝つ。ジュラはそう言ってましたデス」
倒れるミッドナイトを見下ろす様にしてリチャードは言い放つ。
「いやだ・・・負けたくない。負けたら父上に捨てられる・・・負けたくないっ!」
「逃げても無駄デスヨ」
叫び、逃げるようにミッドナイトは姿を消す。
が、ホットアイは全く慌てない。
「私の『天眼』は全てを見通せマス!」
リチャードは辺りを見回す。
その目に古代都市の建物が映り―――――
「観えタ!リキッドグラウンド!」
右手人差し指と中指を向け、リチャードは地面を柔らかくする魔法を放つ。
その指の
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