暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
六魔壊滅!?
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
い労いの言葉をかける。
が・・・心の声が聴こえるコブラには、聴こえていた。

(正規ギルドに敗れる六魔などいらぬわ、クズが!)

ブレインの本音が。

「くそォ・・・くそォ・・・!」

涙が零れる。
その目に、相棒であるキュベリオスが映った。

(オレの祈り・・・オレは・・・たった1人の友の声を聴きたいだけだった・・・キュベリオス・・・)

ドサッと、ナツやココロのようにうつ伏せに倒れるコブラ。
そんな彼にはキュベリオスが寄り添っていた。
ナツは睨みつけるようにブレインを見上げる。

「お前・・・仲間じゃねーのかよ」
「仲間などこの先いくらでも増やせる。ニルヴァーナの力でな」
「酷い・・・あなた、酷すぎます!」

いくら敵とはいえ、こんな倒れ方をココロは認めない。
ぎゅっと唇を噛みしめ、匍匐前進をしてコブラに向かう。

「ごめんなさい、コブラさん・・・私はウェンディちゃんみたいに治癒の魔法は使えないから、傷を治してあげられません・・・だけど、心配くらいは、させてください・・・」

気を失っているコブラにその言葉は届かない。
だが、ココロは呟いた。
そして怒りの表情を浮かべるナツは、はっきりと言い放つ。

「そんなのは仲間って言わねえだろ、操り人形だ」

ナツの鋭い睨みにも、ブレインは表情を崩さない。

「そう噛みつくな、私はうぬらの力を気に入ったのだよ。言ってる意味が解るかね?」
「うぐ・・・うう・・・」
「あぅ・・・くぅ・・・」

ブレインを睨みつける。
が、毒によって体は自由に動かず、ナツに至っては乗り物酔いまで発動中だ。

「うぬらを私の最初の操り人形にしてやろう」










ニルヴァーナによって善へと変わり、連合軍に協力する元六魔将軍(オラシオンセイス)のホットアイ・・・否、リチャード。
彼は六魔将軍(オラシオンセイス)最後の1人であるミッドナイトと戦う為に残った。
そして―――リチャードの前には、倒れるミッドナイトがいる。

「このボクが・・・ま・・・負ける・・・?」
「強い信念を持つ者が勝つ。ジュラはそう言ってましたデス」

倒れるミッドナイトを見下ろす様にしてリチャードは言い放つ。

「いやだ・・・負けたくない。負けたら父上に捨てられる・・・負けたくないっ!」
「逃げても無駄デスヨ」

叫び、逃げるようにミッドナイトは姿を消す。
が、ホットアイは全く慌てない。

「私の『天眼』は全てを見通せマス!」

リチャードは辺りを見回す。
その目に古代都市の建物が映り―――――

「観えタ!リキッドグラウンド!」

右手人差し指と中指を向け、リチャードは地面を柔らかくする魔法を放つ。
その指の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ