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Epos17リンドヴルム〜Collector of The Lost Logia〜
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く戦闘者をやってられんな!」

――フェアーテ――

“アイゼン”を盾の騎士から引き抜いてすぐ高速移動魔法で距離を取る。追撃して来る騎兵隊にハンマーフォルムに戻した“アイゼン”で打ち放つシュワルベフリーゲンを連続して着弾させている時、『バスター、大丈夫!?』シャマルから思念通話が来た。

『大丈夫は大丈夫、か? なんつうか負けはしねぇけど勝てもしねぇな。相性が悪い』

『じゃあランサーと変わって。彼も相性が悪いみたいなの』

『は? アイツに相性なんて可愛げあったかよ』

ルシルは近距離・中距離・遠距離・広域の攻撃・防御・補助、その全てを容易に熟すことが出来る、正しく弱点・欠点無しの騎士だ。それなのに相性が悪いってなんだよ。ルシルが劣勢に陥るような場面が想像つかない。そんな時。

『私の相手、対男性用ロストロギアを持って・・・うく、参ったな、コレ・・・キツ・・』

ルシルから苦悶に満ちた思念通話が来た。ホントにらしくねぇ。だからあたしはすぐに『シャマル、相手を変更だ!』配置換えするように言う。と、あたしの背後にシャマルの転移魔法・旅の鏡が展開されて、中に引っ張り込まれた。
視界が一瞬だけ暗転。開けた時にはそこはシャマルとザフィーラの待機してる結界の中心点。あたしはすでに転移されていたルシルに「そっちは任せな。こっちは頼む」って開いている左拳をアイツに向かって突き出す。

「・・・ああ、任された。そちらを頼んだぞ」

ルシルも空いてる右拳を突き出して、コツンと拳を突き合わせた。すぐにルシルが相手をしていた奴の元へ旅の鏡を通って向かう。転移は一瞬。すぐに目の前にルシルを苦戦させた相手、若い女と対峙する。

「最っっ悪! よりによって女で子供!」

あたしを視認した瞬間、その女は焦り出した。そういやルシルが言ってたっけ。対男性用のロストロギアだとか何とか。それにあの焦り様。どうやらロストロギアに頼った、対ルシル戦のみの戦法しかないと見た。
あたしはカートリッジを1発ロードして「アイゼン!」をラケーテンフォルムへまた変形させる。と、女は「あたしは他の奴らと違って自分の命第一だからね!」って言って逃げ出そうとした。背を向けて逃げる奴には攻撃しない。それは騎士のポリシー。
だけどお前さ・・・「人殺し、なんだろ」あたしが言える立場じゃないのは百も承知さ。コイツに比べりゃあたしの方が大悪党だ。でも今のあたしは、あたしら守護騎士は、八神家の騎士は・・・「悪党を狩るのが仕事なんだよ!」“アイゼン”のブースターを点火、高速飛行で逃げようとする女へ向かって突進する。

「っ!」

女はあたしに気付いて、首から提げてた小瓶を投げ捨てて来た。ソイツを左手の甲で払い捨てる。妙な魔力を感じたし、アレもロストロギアなんだろうな。何
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