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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos17リンドヴルム〜Collector of The Lost Logia〜
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いぜい結界内だけだから。もしルシル君でも気付かなかったら私、やられていたかもしれない。そう思うと、『ごめんなさい、ありがとう』ルシル君に謝罪とお礼を言う。

『いいよ。みんなで守り合おう』

優しい声色で返してくれたルシル君。ほうっと胸の奥が温かくなってく。うん、心地いい。それなのに、『闇の書の守護騎士ヴォルケンリッター諸君』この心地よさを台無しにするデバイスのような機械音声が私の耳朶を穢した。私とザフィーラの前、ルシル君たちそれぞれの前にモニターが展開された。新しく展開されたソレら全てに飛竜のエンブレムが表示されている。

『素顔を、肉声を、お届け出来ないのが実に残念だ。初めまして。龍の王、蛇王子、宝物庫の長、空の城主、コレクター、クレイジー・ドラゴン、キュリオシティ、ファナティック、プランドラーetc…。個人的にはミスター・リンドヴルムが好みな、リンドヴルムの首領だ』

なんとなくだけど自分という人間に酔い痴れているのが解る。ルシル君が『自己紹介は結構。敵、その一文字だけで十分お前を表せる』って言い放った。

『ミスター。ロストロギア収集家のお前が、闇の書を収集するために私兵を寄越した。敵対抗戦行動は確実。潰すぞ? お前の戦力を。構わないな?』

『いいともランサー。彼らは金銭が好きで、戦いが好きで、魔法が好きで、殺しが好きで、敗北すらも良しとする戦闘狂どもだ。喜んで戦いに死んでくれるさ。もちろん、簡単には死なない。私の目的の為、自らの欲の為、その契約が果てるまで全力で戦い、生き、勝ち続ける。そちらも殺す気で来ないと、本当に死ぬぞ』

『・・・残念。主の守護を司る我ら騎士は、主が為に殺しはしない、と決めている。が、殺された方が、死んだ方がマシだと思えるような敗北もあると知った方が良い。ああ、そうだ。殺す気が無くても勝てるんだよ』

『面白いな、ランサー。実に面白い返答だ』

ミスターのモニターから愉快と笑う声と拍手が聞こえてきた。それを遮るように『ミスター。私からも質問がある。答えてもらおう』シグナムが冷ややかな声で問う。

『何かな? 騎士セイバー。手短に頼むよ。管理局がその世界近くで張っているものでね。あまり時間は掛けたくない』

『貴様はロストロギアにおいては博識な収集家と聞く。闇の書についてもある程度の情報を得ているのだろう。ならば、だ。闇の書は完成前も完成後も主以外を持ち主とは認めないことも知っているはず。そんな物を収集して意味はあるのか?』

『あるともさ! 聴いていなかったのかい、騎士セイバー? 私は収集家だ、飾るに決まっているだろう! 私はロストロギアが好きだ! 書物型、武器型、宝石型、様々なロストロギアが大好きだ! 眺めるのが好きだ、触れるのが好きだ、調べるのが好きだ、創造過程を想像するの
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