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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos17リンドヴルム〜Collector of The Lost Logia〜
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を知っている。ソレは選ばれた者以外が鞘から抜けばそうなる物なんだ」
ルシリオンが“ディルンウィン”の側に降り立ち、一度深呼吸をしてから柄を握った。だが燃やされることはなく、安堵の息を吐いているルシリオンは“ディルンウィン”を側に落ちている鞘へと納めた。
「ディルンウィン。持ち主が高貴な血統の人間なら問題はないが、それ以外ではああして燃やされてしまう、というわけだ」
「お前は大丈夫なんだな」
「私のオリジナルは王家の血筋であり一国を治めた王だったからな。私でも問題ないかは賭けだったが、ちゃんと認識してくれたようだ」
「賭けって。そんな危険なこと・・・!」
「一歩間違っていれば、お前も燃やされていたのかもしれんという事か!?」
「誰かが手に取って鞘に収めなければならなかった。なら、一番可能性のある私がやるべきだろ?」
我らの心配にそう返したルシリオンは、「あとは結界外の奴だな」話を切り上げ、明後日の方へと目をやった。私兵は全部で5人。うち4人は打ち倒すことが出来た。
「今はどのような状況なのだ?」
「集束砲に4ケタの魔力弾幕展開。結界内の私兵を潰して安心しきったところでシャマルが結界を解除した瞬間、一斉に放ってくる。ってところか」
「解決策は?」
「迎撃の準備が出来たら別の結界を展開し、ソイツも結界内に引き入れる。シャマルが結界を解除、と同時にソイツと集束砲、魔力弾幕に対処しつつ術者を潰す」
私の問いにルシリオンは即答。そしてそれはすぐさま行われた。ルシリオンは結界外の私兵も範囲に収まるように結界を展開。
――
屈服させよ
(
コード
)
、
汝の恐怖
(
イロウエル
)
――
腕周り100mを超す程の銀の巨腕が一対、我らの側の空間から生えた。右腕は我らの盾に、そして左腕は私兵への攻撃用に使われる。
「それじゃあヒーラー。結界の解除を」
「ヤヴォール!」
ルシリオンの合図でシャマルは結界を解き、間髪入れずに放たれてきた集束砲と1000発以上の魔力弾雨がイロウエルへと着弾していく。しかしイロウエルが砕かれることはなく、我らを守りきった。私兵もまたイロウエルの剛拳の前に敗れ去った。私が相手にした私兵以外を集めてバインドで拘束。ロストロギアには封印処置を施した。あとは連中を管理局へと引き渡すだけ、となった時。
『素晴らしい! やはり強いな、守護騎士ヴォルケンリッター!』
リンドヴルムの首領、ミスター・リンドヴルムから通信が入った。私は「貴様、何故あの男にディルンウィンを与えた!」と怒声を上げるが、『惜しい気もするがそちらに渡ったロストロギアは好きにするといい』まるで聞こえていないとでも言うように奴は話を続けた。
「聞いてい――」
『守護騎士諸君。私はこれ
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