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Epos17リンドヴルム〜Collector of The Lost Logia〜
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”を閉じ、私は男に封縛を仕掛け捕縛、地面に横たえさせた。

†††Sideシュリエルリート⇒シグナム†††

私が相手をすることになった男と何度目かの鍔迫り合い。この男の剣の腕は確かだ。確かなのだが、唯一気に入らない点がある。それは「いつまで鞘に収めておく気だ?」奴は鞘に収まったままの剣で戦っていることだ。手を抜かれている、と思っても仕方ないだろうこれは。

「この剣は、それはすごい価値のある剣でね。勿体ねぇよ、鞘から抜いて刃が穢れるのは」

「それを敗北の言い訳にしてほしくないものだな」

「するかよ。勝つのは俺だからな」

互いに同時に距離を置くことで鍔迫り合いを中断。腕はいいのに剣士としての心構えは二流。剣を大事にするのは結構だが、価値があるからと言ってその真価を発揮させないというのは愚かな話だ。今まで知り合ってきた剣士の中では下位も下位、最下位だ。最上位は騎士リサ。彼女との戦いは実に面白かった。戦い方も心構えも、全てが心地よい剣士だった。

(もう一度戦ってみたかったものだな・・・)

騎士リサと言えば、少し前に間違って蒐集してしまった、アリサ・バニングスという少女のことが思い返される。あの娘の剣技は騎士リサのものと酷似していたため、その懐かしさに心が躍ったものだ。出会いが違えば良かったのだがな。
そして、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイト。騎士リサと同じミドルとファミリーネーム。バニングスと同じように主はやてのご友人として現れた。構えも、武装も、騎士リサと同じだった。受け継がれてきたのだな、彼女の戦い方と武装が。
だがまだ幼い所為か騎士リサに比べれば拙いところはある。が、それも成長して行けば解決するものだろう。成長したあの娘と剣を交えてみたいものだ。

「それに比べ、お前という男は・・・!」

≪Explosion≫

“レヴァンティン”のカートリッジを1発ロードし、刀身に火炎を纏わせる。それでも奴は鞘から剣を抜こうとはせず、構えを取るのみだ。そのやり方を貫くなら貫くといい。

「紫電・・・一閃!!」

奴の目の前へと移動し、火炎纏う“レヴァンティン”を振り下ろす。奴は黒い鞘に収められた剣を振るって迎撃。衝突する炎の斬撃と奴の鞘。鍔座り合いをすることなく、私は一度刃を引いて瞬時に連撃を繰り出す。男は私の連撃に危なげなくついて来ている。

(流石はロストロギア、か。硬いな)

デバイスすらも破壊できる一撃を欠けることなく防ぎきる鞘。攻撃力で攻めるのは止した方が良いかもしれんな。なら何で攻めるのか、だな・・・。ルシリオンなら物量だろう。防御など無駄と言えるほどの圧倒的物量による蹂躙・殲滅。
だが生憎と私はそのような魔法は持ち合わせていない。ならばどうするか。決まっている。速度で勝負す
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